「サラヤと愛ある暮らし」連載では、人と地球の両方にやさしい暮らしを探求するサラヤ株式会社と一緒に心地よい日用品の選び方を見つけていきます。

海や川に目を向ければ、水面がきらきら光り、魚が跳ねる。耳をすませば、波の音、草木が揺れる音、鳥の声。わたしは、手を伸ばせば届くような自然と、そこに暮らす “いのち”を守りたいと思っています。

みなさんは、「自然が好きだけど、自然に優しい暮らしは大変そう」と思ったことはありませんか?

わたしも以前はそう思っていました。でも、今できることで無理なく続けられる方法があります。それは、自分自身も心地よく使えて、自然に優しいものを選ぶことです。

いきものとの出会いは、心の洗たく

申し遅れました。いきもの大好きaiyueyoライターの、ぴなそのです。普段は会社員として働き、休日はいきものとの出会いを求めて、川や海の近くで散歩を楽しんでいます。いきものの魅力や出会って感じたことを絵や言葉で表現する、“pinnamlaris(ピナムラリス)”としても活動中です。

いきものに興味をもったのは、幼い頃に母と散歩しながら、いきものの名前を教えてもらったことがきっかけ。わたしはその時間が大好きでした。いきものとの出会いは、感動と気づきの連続。「人」にはない大切な何かを、鳥や魚などのいきものたちはもっています。彼らの魅力を伝えたくて、人見知りで口下手なのに、いきもののことだけは人前で話したがるほどでした。

(いきものによってはダイビングをしたり、山に登ったりしなければ会えない種類もいますが、実は都市にもさまざまな種類のいきものがいます)

大人になった今でも、鳥や魚など身近ないきものを観察する時間を大切にしています。いきものとの出会いは、わたしにとって「心の洗たく」です。わたしは、ほかの人と比べたり、1日の終わりに「今日も何もできなかった」と落ち込むことがあります。劣等感や焦りで心がくすんでしまっても、鳥や魚が自然のなかで生きている姿を見ると、まっさらな心に戻っていく気がするんです。

例えば、昨年の冬はハマシギという鳥をよく観察していました。彼らは、愛らしく小さな身体からは想像できない「強さ」を持っています。彼らが元気いっぱいに干潟を駆け回り、飛んでゆく姿を観て、

「ちょっと失敗したって、この光景をまた見られるなら、この先もきっと大丈夫」

と何度も勇気をもらいました。

(ハマシギは、スズメより少し大きい渡り鳥。アラスカなどの北極海沿岸から日本へやってきます。指先がかじかむような寒い日でも、干潟を猛スピードで駆け回る姿にはびっくり。また、大勢で一斉に飛び立つ姿は、何度見ても美しく、圧巻です!)

洗剤は「怖いもの」? 自然に優しく、自分に合う洗剤を探して

自然に優しい暮らしをしようと初めて思ったのは、小学生の頃でした。きっかけは、自宅近くの川に洗たく用洗剤が撒かれた事件。川で暮らしていた多くのいきものたちが、いのちを落としたのです。この事件で、「洗剤はいきものの “いのち”を奪う怖いもの」という印象を持ちました。私にとって、いきものは友人や家族と同じような存在。いのちを軽んじられたことが何よりショックでした。

早くから自然に優しい暮らしをしたいと思っていたものの、実際には、はじめの一歩をなかなか踏み出せずにいました。わたしは実家暮らしが長く、いつも日用品を選んでいたのは母でした。本格的に一人暮らしを始めたのは、28歳になってから。自然に優しいものを自分で選ぼうと張り切ったのですが、難しかったです。

特に慎重に選んだのは、洗たく用洗剤。市販の洗剤は安価ですが、強い香りのものが多く、鼻の奥がヒリヒリしたり、くしゃみが止まらなくなってしまうことも。また、自然に優しいとされる商品は高価な物が多く、販売店も限られるため、使い続けることが難しいと感じました。

その点、実家の洗たく用洗剤は香りも、購入方法も問題なかったのですが、使い勝手に違和感がありました。おしゃれ着とそれ以外の服とで洗剤を使い分けていたので、洗濯回数は増えるし、収納スペースも圧迫されていたんです。

「いきものに幸せでいてほしいわたし」だからこそ、ハッピーエレファント

aiyueyoの記事を読んでいて、偶然見つけたのが「ハッピーエレファント」でした。記事で、商品が誕生するまでの経緯と商品名に込められた想いを知りました。

そして、パッケージにも書かれているこちらのキャッチコピー。

「ゾウさんがしあわせなら、きっと人もしあわせ」

初めて目にしたとき、わたしは感動のあまり、無意識のうちに震える声で読み上げました。

同時に、洗剤のイメージにも変化が。洗剤は怖いものだと思っていましたが、洗剤だって、本来は使う人のしあわせを想って作られたものだと気づいたんです。しっかり汚れを落としたい人、洗たくの時間を短く済ませたい人、ふわふわの洗い上がりが好きな人など、それぞれ誰かの理想を叶えるために成分やパッケージが設計されています。洗剤を使う人を想った、作り手からの愛なんですよね。だからこそ、わたしは数ある商品の中から「ハッピーエレファント 液体洗たく用洗剤 コンパクトタイプ」を選ぶことにしました。

(人のためではなく、「ゾウさんのしあわせ」を基準に作られた商品であること。これこそ、わたしがハッピーエレファントに惹かれた最大の理由です。ハッピーエレファントに惚れ込み、今では5袋目を容器に詰め替えて使うほど)

ハッピーエレファントは天然洗浄成分で作られていて、排水後22日で水と二酸化炭素へ完全に分解されます。そのため、川や海への影響も少なく、「いきものに幸せでいてほしいわたし」もハッピーになれる商品です。

ラベンダーとティーツリーの天然精油100%で香りづけされているため、ふんわりと優しい香りがします。洗剤特有の香りが苦手なわたしも安心して使うことができました。今では、洗濯機に注ぐときに、そっと香りを嗅いで癒されるのが密かな楽しみなんです。

全てを完璧にできなくても、「今できること」に目を向けてコツコツ取り組む

ハッピーエレファントを使ってみて驚いたのは、自然への優しさと、使いやすさが共存していること。ハッピーエレファントなら、普通の洗たくも、おしゃれ着も、この1本でできます。さらに、手洗いでも2〜3回水でサッとすすげば泡が切れるため、少ない水量で綺麗に仕上がるんです。普段使っている洗たく用洗剤と使い方は同じで、自然に優しいアクションができるなんて素敵ですよね。これまで、自然に優しいものを使うなら「多少手間がかかって当然」と覚悟していたのですが、むしろシンプルで使いやすくなりました

わたしは、家族や友人たちの幸せを願うように、川や海に暮らすいきものたちの幸せも願っています。だから、鳥や魚たちに「これを使ってるよ!」と胸を張って言えるものを選びたい。でも、「自然に優しいから」と、時間やお金を無理に使わなくていいんです。自分自身も使いやすくて、いきものにも優しいから続けようと思えるのが、いちばんだと思います。

(“pinnamlaris(ピナムラリス)”という名義で絵を描いているところ。実際に出会った野鳥や食卓に並ぶ身近な魚の魅力を伝えたくて、色鉛筆を握る手に力が入ります)

そのうえで、ハッピーエレファントはわたしの暮らしに欠かせません。洗たく用洗剤は、はじめの一歩。自然やいきものに優しい選択を、掃除や食事など暮らしの隅々まで広げていきたいです。

ライター/ぴなその 編集/あんどうまりこ

INFORMATION

いのちをつなぐSARAYA

いのちをつなぐSARAYA

「衛生」「環境」「健康」を事業の柱とする日本の衛生用品・日用品メーカー。
ヤシノミ洗剤やarau.、ハッピーエレファント、アロマライフなど、人と地球に優しいブランドを多数展開している。

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