
2025/09/09
【愛食フェス2025出店者紹介】pecheco 〜フードロスを“おいしい”に変えるサステナブルスイーツ〜
”いのちのらしさ”を祝い合う、「やさしくっておいしい食と軽やかでごきげんな人が集まる日」
「愛食フェス」が、今年は2日間にわたって開催決定!
会場は昨年に引き続き、東京・下北沢のBONUS TRACK。
「食」や「ひと」が持つ、いのちの“らしさ”を味わい、感じ、分かち合う時間を楽しみませんか?
そんな愛食フェスの会場に集う個性豊かな出店者さんたちを、ひと足先にご紹介!
どのブースにも、“らしさ”がぎゅっと詰まっています。
お店の情報や、出店に込めた想いを、ぜひのぞいてみてください。
※愛食フェスってどんなイベント?についてはこちら
もう一度おいしく、生まれ変わる素材たち
こんにちは!
今回愛食フェスに出店する、焼き菓子屋 pecheco(ペシェコ) の田村です。
3人の子どもの母であり、バリスタとしても活動しながら、お菓子作りを続けています。
田町や池上をはじめ、都内各地のイベントに出店しながら活動しています。

pechecoで大切にしているのは「フードロスをおいしく解決する」という視点。
市場に出せない規格外の野菜や果物、おからや酒粕といった副産物を活用し、体にも地球にもやさしいサステナブルなお菓子を作っています。
たとえば、寒さで自然落果してしまった愛媛県・愛南町の河内晩柑や、酒蔵で生まれる酒粕──本来なら産業廃棄物として処理されてしまうものに、新しい命を吹き込みます。



この活動を始めた背景には、長年飲食業に携わる中で目にしてきた「大量の食品廃棄」があります。
さらに、3人の子育てをしながら暮らす中で、環境問題への意識がより一層高まりました。
「どうにかしたい」。その気持ちから、お菓子という身近なプロダクトを通じて、多くの人に環境について考えるきっかけを届けたいと考えるようになりました。
今回愛食フェスに出店するのは、運営の方からお声がけいただいたことがきっかけです。
イベントのテーマやコンセプトに強く共感し、食に関心の高い方々とつながれる場になると感じ、参加を決めました。
甘さ控えめで軽やか、何度でも食べたくなる焼き菓子
愛食フェスでお届けするのは、フードロス削減に直結するサステナブルな焼き菓子たちです。
お砂糖はきび砂糖、油脂は米油を使用し、できるだけ米粉や国産素材を取り入れるなど、体にやさしいレシピにこだわっています。
一般的なお菓子より甘さや油脂を控えめにし、「ひとつ食べたら、またひとつ食べたくなる」軽やかな美味しさを目指しています。


なかでもおすすめなのが、2つの商品です。
ひとつは、「0から農業」さんのいちご・とちあいかを使ったお菓子。
栃木県で植物生理学に基づいて丁寧に育てられた苺は、大粒で甘みが強く、特別なご縁から冷凍保存されたものを仕入れることができました。
旬を過ぎてもおいしさはそのまま。
焼き菓子に仕立てることで、苺の華やかな風味を閉じ込めています。
普段は出会えない特別な苺スイーツを、ぜひ味わってください。

もうひとつは、看板商品の米粉クッキー。
乳・卵・小麦を使わず、小さなお子さまやアレルギーを持つ方でも安心して楽しめます。
かための食感で、一度食べ始めると止まらないと評判。
中でも人気なのは、田町の「東京港醸造」さんの酒粕を使った米粉クッキーです。
酒米・山田錦100%の酒粕を生地に練り込み、香ばしく奥行きのある味わいを実現。まとめ買いされる方も多い、リピーター続出の逸品です。


フードロスを減らすだけでなく、農家さんや酒蔵さんの想いをお客様に届けられること。
それこそが、pechecoのお菓子作りの大きな魅力です。
食べることでつながる未来を
これからは、さらに多くの生産者さんや事業者さんとつながり、様々な食材をお菓子に活かしていきたいと考えています。
規格外や副産物といった「余りもの」に光をあてることで、農家さんの六次化にも貢献できたらと思っています。
また、看板商品の米粉クッキーをもっと気軽に手に取れるよう、販売先を広げていくのも目標のひとつです。


右:おからやお豆腐を使わせて頂いている、大田区・武蔵新田の豆富司みしまやさん
私が大切にしているのは、「思いやりと尊敬の気持ちを持って、すべての人と接すること」。
そして、どんな状況でもチャレンジ精神を忘れず、自分も周りも一緒に成長していけることです。
お菓子を通じてその姿勢を体現し、食べる人にも作る人にも、やさしい循環を広げていきたいと思っています。

愛食フェス当日、会場で見かけたらぜひお声がけください。お菓子を通じて、皆さんとお話しできるのを楽しみにしています☺︎