2020/12/30
愛に生きる勇気を。あなたが選べば幸せはすぐそこにある。【畑の魅力伝道師 阿部成美】
こんばんは。ハタケト代表のあべなるみです。
今年も早いことで、あと大晦日を残すのみとなりました。
たくさんの不安と不信感の渦巻いた2020年。
一方で、リモートワークやソーシャルディスタンスの浸透などで、結果的に「自分が心地よく生きられる環境」について問い直した方も多かったのではないでしょうか。
年末最後のハタケトは、きたる新しい年に向けてわたしからハタケト読者のみなさんにメッセージをお伝えできたらと思います。
地の時代から風の時代へ
最近「風の時代」という言葉を目にした人もいたのではないでしょうか。ともいうわたしもTwitterのトレンドに上がってきて「風の時代」という概念を知りました。12月22日を起点に時代の世界観が大きく切り替わったというのです。
「地の時代」が象徴しているのは、物質的な豊かさや生産性、安定です。…(中略)…風のエレメントが象徴する情報、体験といった目に見えない豊かさ、ネットワーク(横の人脈)の広がりが大切になってくるのだそう。
https://mi-mollet.com/articles/-/27093
なんだかとてもポジティブな世界観ですよね。わたしはもともと「スピリチュラル」の世界には一歩引いた立場で目を向けてすらいなかったのですが、少し前に興味がわき、関心をもって耳を傾けていたのです。そこで大変興味深かったのは、スピリチュラルの文脈(少なくともわたしがみた限り)では、これからの世界をとてもポジティブに捉えていることなんです。
世界はいい方向に向かっている。今は必要な膿がでている時なのだと。
強者の論理の中で生まれた葛藤
少し、昔の話をします。わたしは山口県の地域の中では有数の進学高校に進み、猛勉強を経て、全国有数の国公立大学へ。そこから、新卒で大手総合広告代理店に就職。
田舎から東京のど真ん中へ、絵に描いたような成り上がりを歩んできました。この歩みだけで、「すごいね」と言われるような、強いキャリアです。
一方で、心のどこかにはずっとこの「強者の論理」に異を唱えたい感情も持ち続けてきました。
例えば。
大学の農学部で学んでいたとき、「限界集落はどうあるべきか」という問いに向き合うことがありました。実際に集落に入り込み生活の体験、ヒアリングをする中で、わたし自身は「集落に根付いてきた文化、里山の景観、本人の希望を考えるとこの土地で暮らし続けるのが良いだろう」という結論に至りました。ただ、経済の論理にのっとるならば、限界集落に住む高齢者は山を降り、密集地で暮らす方が効率がよく便利に生きられることが試算されているのです。
就職をしたとき。フードロスを大量に出していることを知っていたクライアントの担当をすることになり、心から応援できない状況なのに仕事をする違和感をもちました。しかし会社員にはお金をもらっている以上お客さんを選ぶ概念はないみたいなのです。
あげたらきりがないのですが、事あるごとにぶつかってきた違和感。それをちょっと口にしてみては、お金や効率を基準とする「強者の論理」に論破される体験を何度かする中で、わたしはすっかり自分の素直な感情をだしていくことに臆病になっていきました。
それに、わたし自身、学歴競争や就活競争をそれなりに”勝ってきた”自負もありました。わたしのアイデンティティはその強者の論理に支えられているところも大きかったのです。
違和感があるようで、否定もしきれない。
そんな煮え切らないわたしに、たくさんの人生のヒントをくれたのが、ハタケトで取材をさせていただいたみなさんでした。
強者の論理を断ち切り、自分の心地よいにしたがって生きるハタケトのみなさんは、みんな本当に自然体で美しい笑顔を見せてくれるのです。
愛に生きる、勇気をもつ
そんなハタケトのみなさんが共通していたのは「いのちを愛して生きている」ということです。
自分自身の心に嘘をつかず、
お金ではなく愛を中心に暮らしを組み立て、
関わる周りの人の幸せのための行動し、
人間だけでなく農産物や生き物のいのちまで愛する。
そこには強い弱いでいのちに優劣をつける概念が存在しないのです。
人間はもちろん、自然に生きる生き物に対しても。
そんなハタケトの姿勢と世界観は、強者の論理を簡単に捨てられなかったわたしに、愛を基準に生きる勇気をたくさんくれました。
「もう戦わなくてもいんだよ、
ためらわずに自分の愛を基準に生きればいいんだよ」と。
いのちを愛する暮らし方
来たる新しい世界が、期待するようなポジティブな世界になるために。
わたしがもらった勇気を、多くの方にシェアしたい。
そんな思いから、2021年のハタケトは
「いのちを愛する暮らし方」
をテーマに引き続き「畑のそば」から愛を信じて生きる人生の価値観や暮らし方を紹介しつづけていきます。
みんな、愛を基準に、生きていいんだよ!
来年のハタケトもどうぞよろしくお願いいたします。
では、良いお年を!