こんにちは、ちーこです。aiyueyoでは、メディアのコンテンツ編集に携わっています。今回は、aiyueyoが主催した「想いを汲む・仕掛ける・届く。書く人を推す! 編集者講座」の受講レポートをお届けします。

編集のお仕事をする中で、こんなふうに思うことがよくありました。

⚫︎ ライターさんが想いを込めてつくってくれたコンテンツをもっと丁寧に読者に届けたい
⚫︎書きたい想いがあるけれど、どうかたちにしたらいいかわからない方と一緒にコンテンツをつくりたい

aiyueyoが運営するメディアaiyueyoでは、愛あるいのちを中心にした生き方をする人々やその活動などを紹介しています。掲載コンテンツはどれも、あたたかな想いがたっぷりつまったものばかり。その想いを温度感そのままで読者の皆さんにお届けするため、もっと編集の力をつけたいと思っていました。

そんなときにaiyueyoが編集者講座を開催することを知りました。

aiyueyoはいのちの循環を最優先に考える「愛本主義」を体現する活動体。3つのshoku「食(愛食を広げる)・職(ナリワイをつくる)・色(らしさを咲かせる)」を大事に、それぞれが自分らしく生きるための講座も開催しています。

編集者講座はすぐに実践できる内容が盛りだくさんで、参加して本当に良かったです!

講師は、aiyueyoメディアで「サラヤと愛ある暮らし」連載記事の編集を担当してくださっている、編集者歴9年目のあんどうまりこさん。ご自身でも「つむぎや」を立ち上げ、妊娠・出産など心の震える体験を手紙にする活動をおこなっています。

編集とは、届くかたちに仕上げること

講座ではまず、「編集とはどういうことなのか」について、お話しいただきました。続いて、コンテンツの企画から公開までの段階ごとに、具体的な事例を交えながら編集のポイントを解説してもらいました。

さらに編集者としての心構えもお話しいただきました。コンテンツは、想いをかたちにしてくださるクリエイターさんがいてこそできるもの。当然ながら、リスペクトをもって一緒につくりあげることが大切だと、あらためて感じました。

「届けると届くは違う」とよく耳にしますが、今まで実感をもって理解できていなかったと気づきました。しかし今回の講座で、「届くとはどういうことなのか」をやっと理解できたような気がします。ライターさんの想いや”らしさ”を読者の皆さんが心地よく受け取れるように編集することは、届けるための第一歩。そうやって届けるまでの工夫をし、読者に感動や勇気などのポジティブなものを感じてもらうことこそが、編集者の大切な役割で、醍醐味なのだと感じました。

学びその1-ライターさんへのフィードバック方法

わたしが印象に残った学びを2つほど紹介させていただきます。

ひとつめは、ライターさんの想いを引き出し、共に良いコンテンツをつくりあげるためのフィードバック方法です。

編集の仕事というと、文章を正しく直していくイメージが強い方もいらっしゃるかもしれません。しかし上にも述べたとおり、編集者は想いを届くかたちにするために、ライターさんと一緒にコンテンツをつくっていく役割ももっているのです。そのためには、コンテンツの源泉であるライターさんの「想いを汲む」ことがとても重要だと学びました。

想いを汲むコツとしては、ライターさんとのやり取りの中で質問したり、いち読者の気持ちになって感想を伝えることが必要とのこと。

ただ機械的に内容を確認するのではなく、編集者の感想や想いも伝えることで、ライターさんの温度感ある想いをさらに引き出すことができるのです。

講座内では、講師のまりこさんが実際にaiyueyoのライターさんに行ったフィードバックを紹介していただきました。さらに参加者のわたしたちがその場でサンプルの企画書と原稿にフィードバックする時間も。

このフィードバックに関してもまりこさんからアドバイスがあり、とても勉強になりました。

「ライターさんにフィードバックする際は、考えてみてください、などのあいまいなコメントではなく、次回の具体的なアクションまでお伝えしたほうが良い」という助言がとても心に残っています。

ここでも相手に伝わりやすいコミュニケーションを心がけているのが、プロの編集者なのだと思いました。

実践をイメージすることができ、とても勉強になりました!

Googleドキュメント上にもかかわらずとても具体的で、まるで会話をしているかのよう。ライターさんならではの想いや行動などがありありと書かれている部分は、存分に「素敵ですね!」とお伝えしてさらに”らしさ”を伸ばしていく様子は目から鱗でした。

学びその2-理論と感情のバランスが大切

印象に残った学びのふたつめは、理論と感情のバランスが大切だということ。

大前提として、編集者は「正しく必要な情報を伝えられているか」、「多くの方の目に触れることを理解し不快に思わせてしまうような表現がないか」などの客観性をもつことが必要です。

しかしそれに加えていち読者としての自分の感想も大切にしてフィードバックに活かしたり、ライターさんの想いを汲み取り伸ばしたりする感情的な部分も大切だと学びました。

参加者の声

イベント終了後のアンケートでは、「実例が盛りだくさんで具体的な編集の進め方がわかった」、「ライターさんらしさを引き出すことも編集者の大切な仕事だと思った」など、テクニックだけでなく心構えも学ぶことができたという声が多く見られました。また普段はライターさんとして活躍されている方の、「編集者の視点を学べて良かった」という声もありました。

具体的な声をいくつかご紹介します。

⚫︎企画が目的に叶っているかはもちろんですが、「ライターさんらしさを感じるか」も大事な観点だと知ることができました。
⚫︎編集者にはライターさんにインタビューするつもりで「何を書きたいのか、どういう背景なのかを聞き出す役割もあるのだ」と学びました。
⚫︎実例を交えて学べたので、学びをどう活かすかイメージしやすかったです。

おわりに

ライターさんの大切な想いがこもったコンテンツを、しっかりと届けたい読者に届けるために編集者には何ができるのか。心構えから具体的なスキルまで、明日から活かせることがぎゅっと詰まった素敵な時間でした。

メディアaiyueyoに携わる一員として、今回の学びを活かして、aiyueyoのめざす愛を中心とした自分らしく生きる世界を、もっと広げていきたいです。

今後もaiyueyoでは、愛の循環を加速させるスキルやマインドを学べる講座や勉強会を開催予定です!ぜひ、aiyueyoの活動をチェックしてください。

ライター/ちーこ 編集/児嶋佑香

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