「人も食も、いのちはすでに魅力的!」と考えているaiyueyoでは、らしさが溢れるごきげんな人生の実現を応援しています。人生の大きな割合を占めるのが仕事。そんな仕事を自分の強みや想いの宿った「ナリワイ」に変えている方々がいます。この連載では自分のナリワイを楽しむごきげんな大人たちを紹介していきます。

今回はaiyueyoに2023年の夏からジョインしているともよさんにお話を聞かせていただきました。「今、一番楽しいことは子育て」とはっきりおっしゃるともよさん。子育て中心の生活の中でも、あたたかな繋がりの中で自分の「やってみたい」を叶えていく姿にときめきを感じ、インタビューさせていただきました。

子育てが今の私のナリワイ

── ともよさんの自己紹介をお願いします!

ともよ:こんにちは、ともよです。私は富山県在住で、今はほとんど専業主婦です。過去には農作物の検査キットを製品化する仕事を6年間やっていたのですが、長女の病気がきっかけで退職することに。その後、在宅ワーカーという形でSNSのライターのお仕事を受けていたこともあるのですが、今は手放しています。「子育てを楽しみたい!」と思う気持ちが強く、本当に自分がやりたいお仕事だけを少しやっている程度ですね。

娘のそばに、旅行した天国にいちばん近い島ニューカレドニアのウベア島

ともよ:2児のママですが、長女は先天性の難病があり、2019年に4歳で亡くなりました。今は、長男的存在のトイプードルと、待望の第二子である息子との暮らしがとても幸せで。

── aiyueyoにはどんなきっかけでチーム入りしたのでしょうか

ともよ:私はもともと、食べることも料理も大好きでした。子どもができたら一緒におやつを作ったり、料理をしたりすることを夢見ていたのですが、長女は生まれつき難病を持っており口から食べ物を摂取することが命の危険にもつながるとお医者さんから言われてしまい。

その衝撃の中でも、自分は「食べることが生きる幸せ」という気持ちがあり、娘にもその幸せを味わわせてあげたかった。そこで当時、我が子に合った介護食(ペースト食)を学んで研究して実験していたんです。娘に実際に食べさせた時にむせてしまったこともあり、「私は何をやっているんだろう」と思ったこともありました。それでも少しずつ上手に食べてくれるようになって、主治医の先生もびっくりするくらいに全部完食できるようになって。

幼いうちに旅立ってしまいましたが、最期に「人生は最高だった」と伝えてくれました

ただ、私の中で、娘に食べる幸せを与えられたと思う気持ちと、それをさせたことが娘の人生を短くさせてしまったのではないかという罪悪感の両方がずーっと存在していたんです。最初の頃は気づかなかったのですが、時が経つにつれ悲しみを自覚し、徐々に後悔が増えてきたというか。

無自覚に自分を責めていた期間が長くあったのですが、富山県で開催されたイベントでaiyueyoの旗振り役であるあべなるみさんにお会いする機会があって。その当時、トイプードルを家族に迎えたこともあり、犬もヒトも一緒に食べられるおやつを作りたいと思っていました。そこで、なるみさんに自分のやりたいことを伝えた時に、それまでの子育てのこともお話ししたら、「ご自分を責めなくていいんですよ」と言われて。その時にやっと、自分が自分を責めていたことに気づいたんです。そこからは、私が私でいることを許し、「ごきげん」な自分になっていこうと決めることができました。

その後、ナエドコの6期に参加し、卒業後はaiyueyoに加わっています。

── 今、子育てで一番楽しい!と思うことはなんですか

ともよ:息子が本当によく食べる子で。食事やおやつの時に決まって座る椅子があるのですが、そこから動きたがらないくらい食べることが大好きなんです。

なんでも「美味しい美味しい」と笑顔で食べてくれる姿にいつも「ありがとう」という気持ちが込み上げてきます。

長女の時は口からは一切食べれないという時期が長かったので、その時は「子どもに何もしてあげられない」と自分を責めていました。それもあって、なおさら息子が食べてくれることに感謝しかありません。食べてくれて、ありがとう。そこにいるだけで、ありがとう。

きっと、長女が「存在をそのまま愛すること」を教えてくれたのかもしれません。長女の時は、理想の母親像や、子育てに対する憧れが強かったので。

その経験があってこそ、息子には良い意味でも悪い意味でも「この子はこの子という存在であるだけで大丈夫」という価値を感じて、育児をすごく楽しむことができています。

ママの傍ら、あたためている思い

── ママである一方、やってみたいことがあると聞きました

ともよ:まだ実績はありませんが、自身の経験から子どもの介護食やペットのごはん作りを研究してきたので、食べる人が心地よくなれるご飯作りを発信していくことを目標にしてます。目立つことは苦手なのですが、文章を書くことは大好き。自分に合った形として「フードライター」としてSNSなどで発信していきたいです。

今はママ業を中心に、子どもが大きくなってくるに従って少しずつライター業の割合を増やしていくのが理想です。ゆくゆくはワンちゃんのおやつの製造販売もやってみたいと思っています!

── 推し活もされているそうですね

ともよ:はい、アイドルではないのですが、好きな場所や作り手さんの推しをしています(笑)推したい食べ物や生産者さんも最近探しているところなのですが、先ほどのみやの森カフェも推している場所の一つです。みやの森カフェで出逢った「工房かまちゃん」の竹の食器やキッチンツール、カトラトリーが大好きで、自分でも代理販売しています。

みんなの居場所みやの森カフェ
山から竹を切り出すところから始める、イチオシの竹のまな板

ともよ:元々は鎌倉さん、という店主の娘さんのお舅さんが趣味で作っていたのです。とても素敵な作品だったため、みやの森カフェで販売されていたのが出逢いのきっかけです。竹で作ったスプーンやフォーク、まな板、ヘラなどの種類があるのですが、この前初めてオーダーメイドの注文が入り、カフェでも人気商品となりつつあり、今後はカフェでも気軽買えなくなるかもしれません。

5月25日愛食フェスに出店します!

── 5月25日、ともよさんは愛食フェスでお店を出すと聞きました

ともよ:今一番推している「工房かまちゃん」の竹のカトラリーを販売します!

私は以前からECショップの運営をやってみたいと思っていたのですが、自分は商品を作ることにはあまり興味がなくて。2023年の冬から、テスト的にaiyueyoの「循環商店街」というナリワイ作りをお試しできる場所で、工房かまちゃんの竹のカトラリー販売をしていました。

愛食フェスでは初めて対面で竹のカトラリーを販売させていただきます!

出会って6年、使い続けているマイスプーン

ともよ:工房かまちゃんの竹のカトラリーは一つ一つ丁寧に手作りされているので、同じ形のように見えても実は少しずつ形が違います。また、竹の節や柄も1本1本違う。世界に一つだけの作品です。また、仕上げのコーティングとしてエゴマ油が塗られているのですが、エゴマ油は食品なので赤ちゃんがお口に入れても安心です。

お手入れも簡単で、気が向いた時にオリーブオイルやエゴマ油などをつけた布で表面を拭いてあげるだけで大丈夫です。本当は月に一度くらい拭いてあげれば良いのですが、拭かずに使い続けても色合いに味が出てきて素敵ですよ。本当は手洗い推奨なんですが、食洗機でも問題なく洗えて使えてますね。

食事は毎日のこと。だからこそ、ご飯やおやつの時間に安心できるスプーンを使ってみていただきたいです。食卓の雰囲気も暖かくなるんです!

スプーン以外にも掘り出し物商品に出会えるかもしれないので、ぜひ当日を楽しみにしていただけると嬉しいです。

ライター/あやか

INFORMATION

愛食フェス概要

愛食フェス概要

日時:2024年5月25日(土)11:00~17:00(雨天決行)
場所:BONUS TRACK(東京都世田谷区代田2丁目36-15)
内容:マルシェ
入場料:無料

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