2024/05/10
わたしが出会ったグラフィックレコーディングという表現
「人も食も、いのちはすでに魅力的!」と考えているaiyueyoでは、らしさが溢れるごきげんな人生の実現を応援しています。人生の大きな割合を占めるのが仕事。そんな仕事を自分の強みや想いの宿った「ナリワイ」に変えている方々がいます。この連載では自分のナリワイを楽しむごきげんな大人たちを紹介していきます。
今回お話を聞いたのは、グラフィックレコーダーやイラストレーターとして活躍しているももこさんです。ももこさんがグラフィックレコーディングを知ったきっかけや魅力をお聞きしました。
わたしにぴったりの表現方法、グラフィックレコーディング
── ももこさんの自己紹介をお願いします!
ももこさん:島根県の津和野町というところに住んでいます。グラフィックレコーディング(グラレコ)やビジュアル化の仕事と両立して、生後5ヶ月の子を毎日バタバタしつつも楽しみながら育てています!
元々は広島で教育の仕事をしていて、仕事の関係で島根に来ました。そのタイミングで、グラレコやビジュアル化の仕事を個人事業主として始めたんです。最初のうちは二足の草鞋でやっていましたが、今はグラレコやビジュアル化の仕事に絞って活動しています。
── どんなシチュエーションでグラレコを描かれるんですか?
ももこさん:企業の会議の場で描くこともあれば、街のイベントやワークショップとかに入らせてもらって描くことも。1対1でその方が今思ってることを鏡みたいに映すイメージで描くこともあります。
現時点の状況や考えを描くこともありますし、こんなふうになったらいいなというような未来図を描かせてもらうこともありますね。
── ビジュアル化することで、考えがより鮮明になったり具体的になったりしそうですね!
ももこさん:そうなんです。わたし自身、話すことが少し苦手なところがあったんです。自分の気持ちを100%伝えられている感じがしなくて。
モヤモヤしている考えをどうにか表現できる方法はないかって考えていたときに、グラレコを知りました!絵を描くのは子どものころから好きだったので、グラレコは表現方法の一つとして、わたしに合っていたんですよね。
実際に、話したことが伝わっていると視覚的にわかるから安心感があって良かったと言ってくださる方もいます。自分の考えや想いが受け止められて残されているのがうれしいって。
他にも、話していることを描いてまとめることで、それを元に次の発想にもっていけることもありますね。
偶然の出会いから入りこんでいった世界
── グラレコに出会ったきっかけを教えてください
ももこさん:SNSを見ていたら情報を図解して表現するツイートがたまたま流れてきたんです。
自分が考えてることとか学んだこととかを自分の中にインプットするだけでなくてアウトプットもできる方法としていいなと思いました。
それで図解に関する本や記事を読んでいたら、noteを書いていた方がいらっしゃったので、どうやって図解を学んだのかをDMで聞かせていただいて。その方が所属するコミュニティに入ったところ、その中にグラフィックレコーダーの方もいらっしゃったんです。
こんな面白いものがあるんだって知って、そこからグラレコを学ぶようになりました。グラレコは手描きなので、わたしにとっては図解よりも時間がかからなくて、速くアウトプットできた。そこもグラレコがわたしに合っているところです。
大切にしていること、グラレコの魅力
── ももこさんが描くときに大事にしていることはなんですか?
ももこさん:一番は、わたしに依頼したい目的や意図を間違えないようにすること。しっかり聴いて、それが達成される方法を考えます。
グラレコはまだあまり知られていない手法なので、その人の目的を聴いて、こういう方法がいいかもって、別のビジュアル化の提案や相談をするようにしています。
二つ目は見やすさ。後から見返したときや人に伝えるときに見やすいのを意識しています。
わたしがグラレコが好きなのは、やさしいところなんです。やさしいには“優しい”と“易しい”があって。表現するわたしにとっても受け取り手にとっても、やさしい表現にしたいなって想いもあります。
5月25日の愛食フェスに出店します!
── 愛食フェスではどんなお店を出店するか教えてください
ももこさん:「愛の自己紹介イラスト屋さん」を出店します!その人が情熱を注いでいることやときめくもの、好きなものなど、その人らしい部分を聴いて会話しながら自己紹介イラストとしてまとめたいと思っています。
真ん中に似顔絵を描いて、その周りを好きなものや推しの食べ物だったり、人だったり農家さんだったりで囲んでいるイメージです。
── とても素敵ですね!時間はどのくらいかかるんですか?
ももこさん:お話を聴きながらになるので、40分くらいですかね。せっかくなので作っている過程もその場でiPadで見ていただこうと思っていて。好きな色とか、こんな風に描いてほしいというのを聴きながら描いていくので、話すのと見るのを両方楽しんでもらいたいです。
── 描いている姿を見られるの楽しそうです!
ももこさん:その人の好きなことやときめきを聴かせていただいて、その場ならではの出会いも楽しんで、仲良くなりながらできたらと思ってます。
その人の好きなことを知ったり共通点を持ったりすることでグッと距離が近づく。描く時間もそんな時間になればいいなと思いますし、描いたイラストを持って帰った先でSNSや自己紹介に使っていただけたら。
その人自身のらしさがどんどん繋がっていくきっかけ、知ってもらうきっかけになればうれしいです!
ライター/さーや