未経験で商品開発・起業。行動力で想いを叶える経営者ママ

　「人も食も、いのちはすでに魅力的！」と考えているaiyueyoでは、らしさがあふれるごきげんな人生の実現を応援しています。人生の大きな割合を占めるのが仕事。そんな仕事を自分の強みや想いの宿った「ナリワイ」に変えている方々がいます。この連載では自分のナリワイを楽しむごきげんな大人たちを紹介していきます。

今回お話を聞いたのは、besitos(べシートス)という会社を経営しているゆうきさん。ベビーキッズ向けの木製知育玩具をメインに販売しています。7歳の子どもを育てるシングルマザーでもある彼女はどんな想いで事業をされているのでしょうか。

ないものは造る。あったら良いなを形に

── どのようなきっかけで事業を始めたのですか？

ゆうきさん：子どもが偏食で食べることに興味がなく、離乳食が始まった2歳頃とても苦戦したんですよね。何か食べてくれるものはないかと何度も調べ、試してみても食べてくれず。わたしは食にすごく興味があるので、どうしてなんだろうととても悩みました。

5歳頃におままごとが大好きになり、夢中になっていた時期があったんです。おままごとの延長で食に興味を持ってほしいなという気持ちから、フルーツの断面図をケーキに乗せたおもちゃを作ってみました。試作品で子どもも楽しんでくれたので、商品化することにしたんです。

形に興味を持ち始めた時期だったのと英語にも馴染んでもらいたいという思いから、裏面には日本語と英語で形の名前を入れました。また、片付けなくても気にならないよう部屋に馴染むデザインであること、子どもが大きくなってからも想い出にとっておきたくなるようなデザインであることにこだわりました。わたしの欲張りポイントをすべて反映した知育玩具なんです。

行動力で未経験から商品開発

── そういった商品開発・販売のようなご経験はあったのですか？

ゆうきさん：全くありませんでした笑。　こんな知育玩具があったら良いなと妄想しながら絵に描いてみたんです。これなら自分も買いたいと思い、自然と玩具メーカーを調べていました。

そして当時ママの間で人気だった玩具メーカーに、「経験もノウハウもありませんが、こういった玩具を作りたいです。相談させてください。」といった旨を、ダメ元で問い合わせをしてみたんです。前の会社で飛び込み営業をしていたので、度胸がついていたのかもしれません。

すると社長さんから、OKのお返事をいただくことができました。何度か打ち合わせをして会社にお邪魔し、玩具工場を繋いでくださって、こうして商品を作っていただいています。OEM商品も実施しているメーカーさんだったので、細かい点までアドバイスをいただくことができ、未経験ではありましたがスムーズに商品化に至ることができました。

── ゆうきさんの想いと経験が重なって今の事業をされてるんですね！