
2025/01/23
エンターテイナーからお片づけ講師へ。心と身体の声に導かれた新しい挑戦
aiyueyoは、食を起点に自分らしく生きることで、半径5mからごきげんの輪を広げることを目指している活動体です。
そんなわたしたちが提案したいのが
・すでに持っているスキルや得意なこと
・夢を叶えるために小さく始めていること
・誰かのニーズに合わせて始めたこと
など、想い・らしさをいかした複数のお仕事を組み合わせる「自分ファーマー」という働きかたです。
このシリーズでは、自分ファーマーとして生きる人々の、そこに至るまでのストーリーや想い、生き方についてお届けします。
今回は、46歳を迎えて新たな一歩を踏み出したゆみさんをご紹介します。彼女は、20年間の俳優やアイドルとしてのキャリアを経て、2年前に引退。自分を見つめ直す時間を経て、「おうちと心の片づけ講座」の講師として新しい挑戦を始めました。
物理的な空間だけでなく、心の中にも安らぎをもたらすこの活動に込めた想いとは。ゆみさんの歩む道を紐解いていきます。
心と体の声に身を委ねて見つけた、お片づけ講師への道
──「おうちと心の片づけ講座」の講師を始めようとしたキッカケを教えていただけますか?
ゆみさん:わたしは20年間、俳優やアイドルなど、やりたいことを貪欲に追い求めてきました。 当時は、自分のやりたいことをやるのが幸せだと思っていたんです。 それこそ興味の赴くままに風俗嬢や水商売も経験しましたし、いろんな世界を見たいという思いで動いていました。でも、やりたいことをやっているはずなのに、どこか幸せじゃない感覚、人生がうまくいかないもどかしさも感じていました。
その結果、心身の調子を崩してしまい、鬱になったり、持病のアトピーが悪化したりもしました。

この出来事がきっかけで、引退後の2年間は「doing(何をやりたいか)」ではなく「being(どう在りたいか)」に向き合い、自分を大切にすることを心がけてきました。その流れに「住まいを整える=片づけ」があったんです。
「おうちと心の片づけ講座」の講師を始めたキッカケは、在りたい暮らし方・働き方の解像度を上げるコーチングプログラム「ナエドコ」の受講中に他の参加者さんから上がった「お片づけが得意な人がいたら教えて欲しい」という要望に手を挙げたことです。片づけについては、ナエドコの同期だけでなくリアルの友達からも頼られることが多く、自分が役立てる分野なのでは、と感じました。
片づけを通じて心と暮らしを整えるお手伝いをすることが、今のわたしの役目だと思っています。
誰かを満たす働き方から、暮らしを楽しむ働き方へ
── 心と体の声に身を委ねた結果だったんですね!これからどのような働き方をしたいとお考えですか?
ゆみさん:アイドル時代は、生活のほぼ100%を仕事が占めていて、ワーカホリックに近かったと思います。求められることに全力で応えたいという一心で、“暮らす”という感覚を持つ余裕はありませんでした。ファンの方に笑顔を届けたい、周りの人をハッピーにしたいというエンターテイメント精神で突き進む中、自分自身のエネルギーが枯渇して疲れ果ててしまうことが多々ありました。
引退後に痛感したのは、「世界をごきげんにしたかったら、まずは自分のごきげん度を上げよう♡」ということ。これからは自分自身を満たした上で、自然とあふれた分で周りにハッピーを届けられる存在でありたいと思っています。
今は、仕事が“外へのお役立ち”として存在する一方で、暮らしそのものが土台にある感覚です。日々幸せを感じられる暮らしというベースの上に仕事がある。その全部があってこそのウェルビーイングだと思うようになりました。
以前のインタビューでも話したんですが、畑に触れたことで、気持ちがおおらかになったのも大きいですね。たとえば、収穫したお米を干している時に台風で全部ダメになったり、田んぼで藻が大量発生したり。以前のわたしなら思い通りにならないことにイライラしていたかもしれませんが、今はそれすら楽しめるようになりました。

── 許せる範囲がすごく広がったんだなと感じました。
そうですね。自然が相手だと、“もうやるしかない”という感じになります。暴風で何かが飛ばされても、許さないと言ってもどうしようもないじゃないですか。その清々しい諦めが心地いいんです。農作業の中でも草取りが異常に好きなんですけど、それって片づけにも通じている気がします。畑を整えて無秩序から秩序が生まれる瞬間、あの気持ち良さはたまらないですね。
わたしは子どもがいないので子育ての経験はないんですが、多分お子さんって自然そのもののような存在ですよね。畑もそれに近い部分があると思います。自分の思い通りにならないことに対して、柔軟に対応する力をくれるのが畑であり農なんだと思います。
お片づけは私の新しい自己表現。心で伝える“ゆみ”のステージ
── 柔軟に対応できる姿勢は、まさに理想的ですね。お片づけの中で、どんなことが好きで、やりがいを感じますか?いわゆる「萌えポイント」はどこですか?
ゆみさん:わたしにとっての「片づけ」とは、人生のノイズを除去して純度を上げる作業だと思っています。そのゴールを目指して講座を進めた結果、受講者の一人が部屋だけでなく人生そのものの純度が上がり、仕事にも良い影響が出たと言ってくれたんです。こういう声を頂くとやりがいを感じますし、もっと沢山の人に体験して欲しいと思いますね。
片づけでは、物を手放していく作業をします。持ち物と向き合って取捨選択し、自分にとって大切なものを選びとるプロセスです。その受講者さんは、それを物だけでなく人生や仕事にも応用できるようになったんです。それを見て、この仕事の価値を改めて実感しました。
また、片づけって他の家事や仕事に比べて優先順位が低く、後回しにされがちなんですよ。その方も最初は正直ここまでとは思っていなかったそうで、受講後に「正直こんなに効果があるとは思わなかった。片づけのイメージが変わりました!」と言われた時は、めっちゃ嬉しかったですね。片づけのポテンシャルが伝わる瞬間は、わたしにとって最高の“萌えポイント”です!

── お話を伺っていると、ゆみさんのお片づけへの愛が伝わってきて、思わずきゅんとしました。以前のお仕事で感じていた“好き”とは、また違ったものなのでしょうか?
ゆみさん:違いもありますが、意外と共通点もあるなと思っていて。たとえば、お芝居はステージに立って言葉を伝える仕事ですが、講座も話して伝えるという部分では“オンステージ”に近い感覚があります。違うのは、伝える内容が他人の書いたセリフではなく、自分で資料を作り、自分の言葉で伝えることができる事。自分が効果を実感しているメソッドを「これ、すごくいいよ!」と推せるのが楽しいですね。
俳優やアイドルの時は、完全に自分ではなく、求められる役割を演じていた部分がありました。でも、今は「ルキノ」ではなく「ゆみ」として自分の言葉で話しているので、よりストレートに自分を発信できる。それが一番の違いだと思います。
挑戦に年齢は関係ない!わたしらしく生きる第2章
── ありがとうございます!最後に、今後はどのような形で活動を広げていきたいと考えていますか?
ゆみさん:わたしのミッションは「みんなの本当の色を解放して、世界をカラフルにする」こと。そのために、まずはわたし自身が自分らしさや潜在能力をフルに活かし、人生を最高に楽しんで生きる=”ウルトラ全開で生きる”ことを貪欲に探求していきます。わたしの生き様や思いをありのままに発信していくことが、誰かのウルトラ全開のきっかけになれたら嬉しいですね。

わたしも含めてですが、日本人女性って、色んなことを我慢して自分を抑えてる人が多いと思うんです。でも本当は、わたしたちには思っている以上のパワーがあって、それを全開にしたら自分の想像の範囲を超えるような景色が開けると感じています。そのパワーを発揮するためには、「心・体・家」などの土台を整えることが大きな鍵になります。まずは片づけ講座で暮らしを整えるお手伝いから始めて、様々な角度から女性たちが自分の能力を最大限に発揮できるサポートをしていきたいと思っています。
またわたしは46歳の今、人生の第2章をスタートしました。主婦で年収0円のアラフィフでも、新しいことは始められる。何歳からでもチャレンジして可能性を広げていける!ということも、わたし自身の挑戦を通じて伝えていきたいです。
(インタビューはここまで)
エンターテイナーとしての自分らしさを活かし、これからもパワフルに挑戦を続けるゆみさん。
「挑戦に年齢は関係ない」という言葉は、年齢を重ねるごとに自分の枠を超えることを無意識にやめていたわたしにとって、大きな勇気をもらえるものでした。
ゆみさんの働き方が、あなたらしい生き方のヒントになれば嬉しいです。
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そんなゆみさんが講師を務める「人生の純度をあげる『おうちと心の片づけ講座』」が、2月から3月にかけて開講します!募集は2025年1月26日までです。
詳細とお申し込みについては、こちらの記事からご覧ください。
この講座は、おうちだけでなく心や人生そのものを整え、自分らしさ全開で生きたい方におすすめです。ぜひチェックしてみてくださいね!