
2026/03/20
「今日は何食べたい?」自分への問いかけは愛食の第一歩
このコラムは、aiyueyoが毎月23日の「#愛食の日」にお届けしている連載 「愛食のある風景」 です。
食卓のひと口の向こう側にある、人やいのちのつながりをそっと見つめる——そんな時間を皆さんと一緒に味わえたらと思っています。
ここ1年で最も自炊ができなかった2月
満足のいく自炊がほとんどできなかった、2026年2月。
平日は18時半ごろに会社員の仕事が終わり、そのあとはライターとして0時すぎまで執筆。自分のやりたいことに全力で向き合っている達成感はある。でも、たった30分の調理時間すら捻出する余裕も当時はありませんでした。
晩ごはんとしてよく食べていたのは、納豆ごはん、冷凍うどんに卵を落としたもの。景気づけに回転寿司へ行く日もありましたが、ちゃんとした料理をするのは、月に5日ほどという感じでした。
はじめまして。ナエドコ13期を卒業したばかりの、あゆまるです。
わたしは小学生のときから料理が好きで、率先して夕食作りの手伝いをする子どもだったと記憶しています。それから管理栄養士を養成する大学を卒業し、料理することと食べることが何より大切な大人になりました。
じつはわたしは、自炊がしたくて2024年7月に転職したことがあります。
前職時代のわたしは、
「今週は自炊しようと思っていたのに」
「また、冷蔵庫内の野菜をダメにしてしまった」
と、いつもちゃんと自炊ができない自分を責めていました。
けれど、チームaiyueyoに入ってからの先月は、自炊ができない状況は同じなのに自分を責めなかったんです。
なぜだろうと考えて浮かんだ理由が、
「愛食の考えがわたしに根付いたからかも!」でした。
まずは、自分で自分を満たすことから
aiyueyoでは、愛食を「“いのち”のつながりを感じ、心もお腹も満たされる食体験」と定義しています。
そう聞くと、農家さんから食材を取り寄せたり、直売所に通ったりするような食生活を想像するかもしれません。でも、私が2月に実践したのはもっと小さなことでした。
それは、自分に「今日は何が食べたい気分?」と聞くこと。
この問いを自分に投げかけると、
「今日はがっつり気合いを入れたいからカツ丼」や
「今日は時間重視で納豆ごはん」と返ってきました。
外食をするときも、「安いからこれでいいや」ではなく、今日の自分が何を食べたいのかを一度考える。
お惣菜を買う日でも、ごはんだけは炊いておくようにしました。
自分の声を聞いて、自分の願いを無視しなかった。
だからわたしは、理想の自炊ができない日々が続いても、自分を責めることなく過ごせたんだと思います。いのちのつながりを感じるためには、まずは自分が満たされていることが必要だと気づきました。
いのちのつながりが、自分を満たすごはんを連れてくる
一方で、「疲れていると、自分に聞く余裕なんてないよ!」という方もいらっしゃいますよね。
わたしにも、もちろんそんな日があります。
だから、そんなときにはキッチンに「いのちのつながり」を忍ばせておくのもひとつの方法かもしれません。
わたしにとっての「いのちのつながり」は、食材から作り手さんの顔が浮かぶこと。以前、aiyueyo Familyであるハナウタカジツさんのキンカンが冷蔵庫に入っていると、「キンカンをアクセントにした鍋が食べたい!」という気持ちが浮かんできたくらいなんです。

「あの作り手さんが作った美味しいお米があるから、ごはんだけは炊くぞ……!」
と帰宅後5分で炊飯ボタンを押したり、
「知り合いの作り手さんから採れたての一番ニラを買ったから、電子レンジで加熱してポン酢をかけて食べよう!」
と手が動いたり(私が暮らす栃木県のニラの生産量は、高知県に次ぐ全国2位です!)。
作り手さんの顔が浮かぶと、面倒臭さよりも、愛情を込めて作られた農産物を食べたい気持ちが勝っちゃうんですよね。

また、旬の食材を買って、味付けは各自で味付けするスタイルも確立しました。

自分の暮らしに合った愛食を見つけよう
食事のことが考えられなくなるほど、忙しい時期は誰にでもありますよね。
それでもわたしたちは、毎日何かを食べなければ力を発揮することができません。
だからこそまずは「今日は何を食べたい?」と自分に聞いてみませんか?
その問いに、自分から勢いよく答えが返ってくるために「いのちのつながり」を少しずつ取り入れてみる。
そして、自分からの声を無視しない。
これが、わたしなりの愛食のサイクルだと感じています!
わたしの自分を満たす愛食スタイルが、誰かのヒントになれば嬉しいです。
ライター/あゆまる 編集/ともよ


