2021/02/17

野菜はギフト。今こそ思いを込めてスペシャルな野菜を送りあいたい。【 畑の魅力伝道師 寺田賀代后 】

※畑のそばの、豊かな暮らし発掘メディア「ハタケト」は、2022年9月1日より愛食メディア「aiyueyo」にリニューアルしました。

こんにちは。畑の魅力伝道師の寺田賀代后です。

実は出産を致しまして少しお休みをいただいていました。出産後まだ落ち着いてないこともありますが、仕事にも復帰しています。コロナ禍の中いろんな人ががんばっている今、このコラムも再開することで、もしも誰かの応援になるのならとても嬉しいです。

いろいろな顔を持つ「ベジくるむ」

わたしが経営している会社「ベジくるむ」はたくさんの事業をしています。

・野菜を大切な方への贈り物にする、ベジふるギフト

・飲食店様の仲卸

・個人宅様への配達

・イベント、マルシェ販売

・やさい劇場運営

・絵本、デザインによるブランディング

・講師などの食育

その中でも「ベジふるギフト」はたくさんの可能性を秘めているわたしの武器として持っています。

「ベジふるギフト」の誕生

「ベジふるギフト」の誕生は、仲卸に勤めていた頃、いつも飲みに行っている飲食店さんの周年祝いのときでした。

お祝いのお花は枯れていくのを見たことあるし、お酒は自分たちで飲むしかない。誰かと同じものは持っていきたくない。何かほかに面白いものを…と考えて、自社の野菜を買って木箱に盛り付けてお持ちしたのが始まりです。

渡したとき、仲の良かったシェフが目を輝かせながら喜んでくれた事に心の底から震えるような喜びが湧き上がり、「これはもっと沢山の人を喜ばせる事ができるかもしれない!」と思い商品化しました。

ベジふるギフトは可能性を秘めている

というか可能性しかない!と思っている理由があります。

野菜の価値を高める事ができる

皆さんは同じ商品があったとして、「自分で買うには高いけど、人にあげるなら迷わず買える」と言う経験をしたことはありませんか?

ギフトはモノよりも「想い」を贈るものです。ギフトと考えることで、普段なら1本50円でで買う人参が100円、200円でも払いたくなる力をもっています。農家さんの大切に育てた野菜を少しでも高く買い取れるようにギフト作りの手間はまったく惜しみません。ギフトにすることにより高い水準でお野菜たちが流通することになります。

ギフトという概念は関わる全ての人が幸せになる

送る人も貰う人も、感謝やお祝いの気持ちをやり取りすることは永遠に続くことだと考えています。この先も、ネットなど非接触のビジネスは増えていきますが、最後に手に取るのは必ず「人」です。

ギフトの業界は衰退していますが、だからこそまた盛り上げたいと考えています。理由はただ単純に、ギフトの周りには「幸せ」しか生まれないからです。わたし自身も送る方ともらう方、どちらの幸せもお裾分けしていただき楽しめているのかもしれません。

農家さん自身が野菜の価格に左右されにくくなる

以前に野菜の価値を高めることでも書いていることもそうなのですが、いずれはこのギフトを農家さん自身も作れるように指導させてもらえたら、と考えています。

わたしがこのギフトの形になるまでたくさんの時間と労力をかけました。見ただけでその技術は真似することは不可能だと思います。それを私が農家さんに直接指導することにより、最短距離で価値を高める取り組みができます。

その取り組みをしてもっと農家さんたちが笑顔になる為に、今わたしたちベジくるむは「ベジふるギフト」のブランド化を目指しています。「ベジふるギフト」が価格競争に巻き込まれない為に、守りながら攻めていく必要があります。

「ベジふるギフト」は3タイプ

現在「ベジふるギフト」には3タイプあります。

8〜10種類の野菜を詰め合わせた「ミニ」は、ちょっとしたお礼や季節のご挨拶などにご利用される方が多く、10〜15種類の野菜を詰めた「レギュラー」は、お祝い事、記念日、ご無沙汰してる方への贈り物など、幅広くお使いいただける定番サイズ。また、目上の方やお世話になった方への特別な贈り物などとして、ワインやジュースを合わせた「リッチ」もご用意しています。

どれも心ある農家さんからお預かりしたピカピカ”ドヤ顔”のかわいい野菜たちを、オーダーメイドで作らせてもらってます。よかったらホームページインスタを見てみてください。

大切な「ベジふるギフト」のブランディングを進めて、もっとハタケト周りを盛り上げますのでさらにパワーアップするベジくるむをどうか応援よろしくお願いします。

飲食店へ納品する「仲卸」という分野は、コロナにより大打撃を受けました。

もちろんたくさんの業種が予想外の事態で混乱し頭をかかえていると思います。

ですが、泣き言は言ってられない。

今の状況を受け止め、進んでいかなければなりません。

自分に負けなければ、必ず乗り越えられます。

わたしたちはコロナには負けません。

だからあなたも負けないで。

ライター/寺田 賀代后