母牛が贈る、沁み渡るやさしさ

食事は毎日のことだから、美味しい時間はきっと暮らしを温める。フードギフトカタログ「aiyueyo gift」は、心も体も満たされる食体験を通して相手を大切に想う気持ちをお届けしています。こちらの連載では「aiyueyo gift」で掲載している食と、その作り手のストーリーを紹介します。

〜母牛をお届けするのもaiyueyo〜
夏日牛ローストビーフセット

霜降りを苦手に感じる方が「夏日牛はおいしく食べきれる」とリピートするほど、脂が上品です。夏日牛の代表作とも言えるおいしさのローストビーフと、料理に使いやすいお肉をセットにしました。

目の前のいのちに誠実に向き合う

水も空気も澄んだ山の麓。多様な植物が生い茂る豊かな自然の中で伸び伸びと過ごす牛たち。伊藤畜産の牛たちは人懐っこく、見知らぬ人を警戒しないどころか、歓迎するようにさえ見える優しい目をしています。温厚な佇まいからは、生産者の伊藤夏日さんが日頃から牛たちに優しく接していることが伝わります。全ての牛が健康的に暮らすことを一番大事にしている夏日さんは、草類から順番に飼料を与える「ベジタブルファースト」や、健全な腸内環境を整えるために牛舎に殺虫剤を使用しないなど、自身が実践する健康法を応用した独自の育て方をしています。

中でも時間を惜しまずに大事に育てているのが母牛。それは肉質の霜降りと若さが重視される市場で理解されにくい選択です。母牛は子どもを産むことで肉質が変化し、年も重ねているので、「おいしくない」という理由で手をかけずに安く取引するのが市場の常識。「たくさんの子どもを生み、牧場に一番恩恵をもたらしてくれている母牛が安いものとして取引されるのが苦しい。せめて、最後までいいものとして大切に届けたい」。強い想いを胸に、何年もかけて餌や肥育期間などの試行錯誤を重ね、母牛としての常識を覆すおいしさを実現しました。

自身の名前をつけるほど想いが詰まった「夏日牛」は、年に3回だけ直接販売しており、そのおいしさと想いは夏日牛のファンの輪として、少しずつ確実に広がっています。忘れてしまいがちですが、お肉に限らず野菜もお米もいのち。わたしたちの食の背景には必ずいのちがあることを思い出させてくれる夏日牛は、日々に「ありがとう」を増やしてくれます。

aiyueyo giftは、愛を贈ることをテーマにしたフードカタログギフトです。 食の作り手が大事に育てた農産物を食べやすい形で。畑から食卓までの全ての過程にめいっぱいの愛を注いで、あなたの気持ちを大切な方へお繋ぎします。