2022/09/01
個性を解き放った、ぶどうを超えるぶどうたち
食事は毎日のことだから、美味しい時間はきっと暮らしを温める。フードギフトカタログ「aiyueyo gift」は、心も体も満たされる食体験を通して相手を大切に想う気持ちをお届けしています。こちらの連載では「aiyueyo gift」で掲載している食と、その作り手のストーリーを紹介します。
〜収量を追わないのもaiyueyo〜
完熟ぶどう詰め合わせ
一粒一粒に今にも弾けそうなくらい生命力が漲ります。こどもぶどう園くるりでは、味にこだわり選抜した品種のぶどうを30種類以上育てています。その中から、発送する時期に一番おいしい品種のぶどうを組み合わせてお届けします。
健やかな共生が、個性を花開かせる
「ぶどうが本来もっている個性を引き出すのがわたしの仕事」と語り、ひと房単位でぶどうの個性を尊重するのは、兵庫県三木市にある農園くるりの大西由希子さん。由希子さんにとって、何年もずっと寄り添い続けるぶどうの木は家族のような存在。一般的には販売基準をクリアするぶどうをどれだけ効率よく栽培するかが試行錯誤されるなか、由希子さんは収益性よりもぶどうのおいしさを最大限引き出すことを考え抜きます。
その結果力を入れているのは、ぶどうの木が伸び伸びと実をつけられるような健やかな環境作り。例えば、農園に住む生き物の暮らしを守るため、使用する農薬の成分一つひとつまで細心の注意を払い選ぶこと。秋のうちに落葉しきっていない枝を切って片付けるのではなく、木が自分の力で葉っぱを落としきる真冬まで待ってから畑の片付けをすること。あらゆる選択において、農家の作業のしやすさよりも生き物の都合を優先し、自然の循環をできるだけ妨げないようにしています。
そうして自然と共存しているくるりには、近年激減している日本ミツバチ、卵を産みに来るシジュウカラ、カエルやカメや野ウサギなど様々な生き物たちが訪れます。多様な生き物が健やかに共存することは、ぶどうの木も健やかな環境で生きられている証拠。ぶどうの木が伸び伸びと個性を発揮しながら生きることは、一粒一粒のぶどうの輝きとおいしさに結びつきます。由希子さんが作るぶどうの弾けるようなおいしさには、農園で生きる生き物たちの喜びが詰まっているのです。
aiyueyo giftは、愛を贈ることをテーマにしたフードカタログギフトです。 食の作り手が大事に育てた農産物を食べやすい形で。畑から食卓までの全ての過程にめいっぱいの愛を注いで、あなたの気持ちを大切な方へお繋ぎします。