2024/04/10
ママだからこそ見つけた、「働く」と「暮らす」を楽しむ秘訣
「人も食も、いのちはすでに魅力的!」と考えているaiyueyoでは、らしさが溢れるごきげんな人生の実現を応援しています。人生の大きな割合を占めるのが仕事。そんな仕事を自分の強みや想いの宿った「ナリワイ」に変えている方々がいます。この連載では自分のナリワイを楽しむごきげんな大人たちを紹介していきます。
今回お話を聞いたのは、小さなお子さんをもつママでありフリーランスという働き方で、わたしらしく暮らしと働くを両立するちえこ〜ぬとせいちゃん。今の仕事に至った経緯や暮らしと仕事のバランスについてお聞きしました。
食をつなぐ、子どもと一緒に楽しむ。それぞれの働き方
── お二人はどのようなママなのか教えていただけますか?
ちえこ〜ぬ:「お腹でご縁をつなぐ人」という肩書きでナリワイをしている3歳の娘をもつお母ちゃんです。畑と食卓をつなぐお仕事をフリーランスで始めて丸2年が経ちます。具体的には、農家さんの自社ブランドのお手伝いや商品企画、畑体験の企画など通して、農家さんと食べ手がつながるキッカケづくりをしています。
せいちゃん: わたしは子どもが3人いて、もうすぐ2歳になる娘を育てながら、自宅でできる範囲で仕事をしています。「暮らしの延長に仕事をする」というテーマを掲げて、子どもと一緒に楽しみながらできるような仕事です。例えば、家族みんなで楽しめるファミリーキャンプに行ったときの情報や家庭菜園のことを記事に書くなどしています。
農家さんへの愛や子育て経験が、今の働き方につながった
── なんだか楽しそうな働き方ですね。どのように、今の働き方に至りましたか?
ちえこ〜ぬ:前職は、保育園で野菜づくりのサポートをしており、子どもたちの食育に関わっていました。この経験を通して、食には必ずその背景に人がいて、その作り手さんと会って初めて味だけはないおいしさがあると感じたんです。だから、もっと農家さんに近い仕事をしたいと思っていました。
今の仕事は、元々農家さんのファンだったことからご縁が繋がりました。目標に向かってキャリアスクールでデザインを学んでいたとき、ブランディング分野の講師だったaiyueyoの旗振り役あべなるみさんから、SNS発信のお手伝いのお誘いを受け、バナー制作をするようになりました。もともと料理が好きだったので農家さんの美味しいお肉を料理して写真を撮ってバナーにするなど、作り手さんの手が届き切らないところをお手伝いしています。そこから広がって、今ではファン目線での販売企画のアイデア出しなどもしており、一緒にブランドを育てさせてもらっています。
せいちゃん:わたしは始めから自然が好きだったわけではないんです。社会人5〜6年目のとき、仕事が忙しすぎて、頭だけが常に動いてる状態でした。心配した友人から自然体験に行こうよと誘われたんです。それで登山して山頂にたどり着いたら、今までぐるぐるしていた頭がスーっと晴れて、自然の力はすごいなと感じどハマりしました。
家庭菜園は今から6年前、長男が3歳のときから始めました。野菜が全く好きではなくて、食べれなくてもなんとか好きになってほしいなと思ったことがきっかけです。育っていく様子を見て、体で感じるのか、今までだったら食べなかったキュウリを、しかも巨大化したキュウリを丸かじりするようになったんです。言葉では伝えきれないなにかが体験にはあると感じました。そういった体験を一緒に楽しみながら好きになってほしいと思い、家庭菜園にもハマっています。
ナリワイも子育ても境界線をなくす
── お二人の共通点に育てて食べる体験がありますね。
ちえこ〜ぬ:そうですね。うちの3歳の娘もよく分かってないと思いきや、「種まきしよう、何植えたい?」と聞くと、「大好きなキャラクターが育てている人参を育てたい」とか、言うんです。食べたかったら買えばいいというわけではなく、お店に並ぶまでには種をまいて育てる過程があって、すぐには食べられないという体験ができることはすごいことなんですよね。言葉で伝えるのでなく、体感してくれるのがいいなと思います。大人もはっとさせられます。
── ママだからこそ感じる「育てて愛でて食べる」大切さがあると感じました。せいちゃんはいかがですか?
せいちゃん:そうかもしれません。今の人生のテーマとして、自分自身もしっかり楽しみ、大人も子どもも、みんなで楽しめる体験を大切にしたいと思います。
── 素敵ですね。子供と大人との境界線が良い意味でないと感じました。
せいちゃん:境界線は逆に作れないです。
ちえこ〜ぬ:間違いない、そうだよね。
境界線を作ろうと思っても、今はご飯を作る時間だから、などと線を引くほど、子供は察知していやいやいやとなると思っています。だから、これは一緒にやったら楽しいかもと、子どもがいることを前提に考えて日々を過ごしてます。同じように仕事も家庭菜園もする方がすごく良いなと思いますね。
それこそせいちゃんが言ったように暮らしの延長に仕事があって、グラデーションのように混ざっている状態を、お母ちゃんとしてもナリワイをもつ人としても楽しみたいなと思います。
── 大変なこともあるかと思います。楽しむために仕事と子育てのバランスはどうしていますか?
せいちゃん:上の子から8年間子育てをして、バランスはなかなか取れないしコントロールできるものじゃないとやっと気がつきました。わたし1人でできることじゃない、だからこそ、感謝の気持ちと共に家族みんなでチームでやるというのがすごく心地いいと気づいたんです。一緒にいるみんなと相談して、その都度バランスを整えていく感じだと思います。
ちえこ〜ぬ:わかる、バランスは取れないよね。
せいちゃん:自分のことだけをを頑張ろうとすると家族がおろそかになるし、でも子どもたちは待ってくれないから、わちゃわちゃとするときはどうしてもありますね。
ちえこ〜ぬ:そう、バランスを聞かれても答えられないなと思います。決まった配分でというより、本当に日々仕事も暮らしもマーブル状態で混ざっているんです。大変だなと思うときもありますけど、そんな毎日が楽しいですね。
── ご家族とのチームワークが素晴らしいですね。正解はないかもしれませんが、お二人が楽しんでいることをご家族も嬉しいと感じていると思いました。
ちえこ~ぬ:確かに!そう思います。
あと一緒に働く仲間たちとお互いに理解し合えてることが、すごくありがたいです。
この前、お仕事させてもらっているFARM CANNINGさんとのミーティングがありました。けれど娘が保育園に行きたがらず、結局私が折れて、娘を連れて「すみません」と言いながら会議に参加したんです。
そしたら、一緒にミーティングに参加していた方が、「家が近いから」とおもちゃを持ってきてくれました。仕事の時間を子どもとも共有することに理解がある方々たちとお仕事できることは、幸せだと噛みしめてます。
せいちゃん:わたしも子どもがいるから、と働かない時期がありました。でもやっぱり働きたくて、私なりにできることを模索して、周りと助け合いながら調整しています。
── 楽しみながら、挑戦し続けているのですね。
5月25日の愛食フェスに出店します!
いかがだったでしょうか。ママだからこそ「育てて愛でて食べる」大切さを実感したちえこ〜ぬとせいちゃん。ふたりの感動が重なり、一緒に新たな挑戦としてaiyueyoが主催する5月25日の愛食フェスに出店することにしたそうです。
お店の名前は、onaka goenya & yasaicco。美味しいものに目がないちえこ〜ぬが販売するFARM CANNINGさんの「もったない野菜の瓶づめ」。美味しく食べられるのに凸凹した形や大きさ、色が不揃いということで、規格外とされてしまうお野菜を使ったものです。
せいちゃんは、これまた規格外とされている野菜に可愛いお顔をつけたyasaiccoちゃんを一緒につくるワークショップを開催予定。野菜が苦手な娘さんも「かわいい!」と喜ぶ姿を見て、このときめきをたくさんの人にお届けしたいと思ったそうです。
また種まき体験のワークショップも計画中とのこと。育てて食べる体験や見た目からはわからない美味しさをぜひ実感しに来てくださいね。
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