「人も食も、いのちはすでに魅力的!」と考えているaiyueyoでは、らしさが溢れるごきげんな人生の実現を応援しています。人生の大きな割合を占めるのが仕事。そんな仕事を自分の強みや想いの宿った「ナリワイ」に変えている方々がいます。この連載では自分のナリワイを楽しむごきげんな大人たちを紹介していきます。

今回お話を聞かせていただいたのは、「暮らしの目からウロコ」という団体を立ち上げ、「地球も自分も好きになるエコでエシカルな暮らし」を実践・発信するなかあづささん(通称あづあづ、以下あづあづ)。環境問題や社会問題を考えるとどうしても堅苦しくなりがちですが、今回は楽しく長く続けることができるアクションのコツを教えてくれました。

山のためにゴミを減らしてみた

── 環境問題に興味を持ったきっかけは?

あづあづ:私自身は、元々環境問題に関心が強かった訳ではありませんでした。ただ、山登りが好きだったことから、2019年頃から「自然が好きなのに自然を大切にできていないかも」と感じ始めて。その時から環境問題を気にするようになったんです。

── 「暮らしの目からウロコ」はどんな団体?

あづあづ:暮らしの目からウロコは「「地球にやさしい暮らしは楽しい」が当たり前の社会へ」というミッションを掲げて活動している団体です。主にオンラインコミュニティ運営(ウロコミュニティ)や、情報発信、ゲストを招いてのオンラインイベントなどを開催しています。

私のように環境問題に興味がなかった人にとって、環境問題は個々人に直結しない問題に感じるようで、なかなか反応が良くなかった。確かに、いきなり「環境のためにゴミをゼロにしましょう!」「プラスチックを使わない商品を選択しましょう!」と言われてもとっつきにくいですよね。

しかも、やりがいがあり、行動することに楽しさや自分へのメリットも感じられるアクションでないと継続もできないな、とも感じていました。

地球にやさしいエコな暮らしを続けるためには、「毎日の少しずつの積み重ねが、実は自分の生活も良くして、環境問題や社会問題に良い影響を与えているんだ」という満足感も必要で。

その「自分も満たせる小さなアクションがエコに繋がっている」という「目からウロコ」の体験を届けたい!と思い、活動しています。

小さなアクションで自分も楽に。目からウロコの体験

── あづあづが体験した「目からウロコ」を教えてください!

あづあづ:まず、ゴミを減らそうと思ったきっかけは、山でゴミを出すと必ず家に持って帰らないといけないからなんです。山でゴミを出すと、ビニール袋に自分のゴミを詰めて帰らないといけないのですが、「自然を感じにきたのになんで自然界にないゴミを出して持って帰ってきているんだろう」と思った瞬間から、違和感を感じ始めたんですよね。

考え始めるとどれもこれも簡単に捨てすぎていて、使い捨てのもので溢れていて、自分の暮らし全体からゴミを減らしたいな、と思ったんです。

減らすためには何から始めたら良いのだろう、と思った時にまずはペットボトルをやめてみました。そこから少しずつ使い捨てのものを減らしていき、化粧品やお菓子のパッケージもシンプルなものを選んだり。

結果、毎日ゴミを少しずつ減らしていくと、ゴミ出しの日もすごく楽で。全部の部屋のゴミを集めて、分別して、袋にぎゅーっと詰め込んで、というストレスも無くなりました。

ゴミが減ったことで自分も楽になって、気づいたら環境にも配慮されている。これに気づいたときに、「環境にやさしいって、自分も楽!」と、まさに「目からウロコ」。感動したんですよね。

楽しみながら続けることで、暮らしも環境も良くなる

── 楽しみながら環境活動をおこなうポイントは?

あづあづ:少しずつの積み重ねも、心地良くないと続きません。無理して目標設定をしたり、人に言われて嫌々やるのも長続きしません。ちょっとずつでもいいから、自分が自分の楽しいペースでやることが大切です。

また、自分の関心ごとから環境問題・社会問題に触れてみることもおすすめです。例えば、食べるのが好きであれば食に関する部分から、食べ残しをゼロにする・食材を余すことなく活用するなどの食品ロスを考えたり。ファッションが好きであれば、ファストファッションではなく、長く大切に着れるブランドや、作り手のことを考えられるフェアトレード商品を買うとか。

あとは、毎日使うものを少しでも環境に良い商品に変えるだけでも良いですよ。洗剤や石鹸、シャンプーやボディソープは毎日使うものなので、環境に配慮されている商品を選んで使うだけでエコにつながります。簡単ですよね!

これらを全部やってもいいし、一つだけでも大丈夫。ゲーム感覚でエコな暮らしを楽しみながら続けていくことが大切なんですから。

── あづあづが今、楽しみながらやられていることは?

あづあづ:私たちは今まで、オンラインコミュニティ運営やオンラインイベントをおこなってきたのですが、もっとたくさんの人に「地球にやさしい暮らしは楽しい」ということを知ってもらいなと思っていました。その過程で、エコな暮らしの第一歩の助けになるようなグッズをプロデュースして販売したいと思っています。

5月25日の愛食フェスに出店します!

── 5月25日のリアルイベントでプロデュースしたグッズをお披露目するそうですね

あづあづ:そうなんです。2024年5月25日(土)、東京都の世田谷区で開催される「愛食フェス」にて、グッズ第一弾としてみつろうラップ「ウロコラップ」をお披露目する予定です。みつろうラップは普通のラップとは違い、何度も使える使い捨てではないラップです。もちろん食品にも使うことができます。

みつろうラップ(実際の商品とは異なります)

みつろうは蜂の巣の「ろう」成分なのですが、元々リップクリームやハンドクリームにも使われる保湿力のある素材です。保湿成分があるみつろうなので、乾燥してしまうと鮮度が落ちてしまうような野菜の保存にも最適なんです。みつろうラップを使うと野菜がより長持ちしますよ。

しかもウロコラップはaiyueyoさんにブランディングにも入っていただき、デザインにもこだわっています。まだ試作中ですが、素敵なデザインに仕上がってきているので、愛食フェスで初お披露目となります。

ウロコラップが気になるな、どんな使い方ができるのかな、と気になる方はぜひ会場に来ていただいて、私とお話ししながらエコの暮らしの第一歩を一緒に考えさせていただけたら嬉しいなと思っています。

愛食フェス概要

日時:2024年5月25日(土)11:00~17:00(雨天決行)

場所:BONUS TRACK(東京都世田谷区代田2丁目36-15)

内容:マルシェ

入場料:無料

愛食フェスについてはこちら

ライター/あやか

想いの芽を育てよう ナエドコ想いの芽を育てよう ナエドコ