2024/09/06
牛さん可愛くない?牛好きが開催した夏日牛めでたべ会開催レポート
こんにちは!牛好きのくるみです!
2024年7月13日(土)、雨予報がどこにいったのかというほどの晴天の中、夏日牛めでたべ会が開催されました。
この記事では、初のハイブリッド開催となった、めでたべ会の様子をレポートしていきます!
夏日牛めでたべ会とは?
「生産者さんの想いやこだわり、生産方法、種類ごとの違い・・・食材がもつストーリーをさまざまな角度から掘り下げて、その上で五感をつかって愛でながら味わう。そうすることで普段何気なく行っている「食べる」という時間がもっと愛おしいものになるのではないか・・・?」
こんな発想からうまれたのが、旬の食材を愛でて食べて、心とお腹をごきげんに満たす食の体験会であるaiyueyoの“めでたべ会”です。
これまで、ぶどう、りんご、さつまいもなど、品種ごとの違いを目で見て、食べてみて、楽しむ食材を取り上げてきましたが、第6回目となる今回は、夏日牛という牛肉で開催しました。
夏日牛は、鳥取県鳥取市の伊藤畜産が育てるお母さん牛のブランドです。
お母さん牛とは、子牛を産む役割を担った経産牛のこと。お母さん牛は、出産により肉質が変化するため、市場で評価されにくく、こま切れや切り落としなどのお肉として販売されることが多いです。
しかし生産者の夏日さんは、「お母さん牛は、牧場で一番の功労者だからこそ、最後まで丁寧に届けたい」という想いから、独自の飼料を配合し、健康に気を遣い、放牧しながら飼育することで、脂身を適度に備えた、赤身の綺麗なお肉に仕上げ、夏日牛として販売しています。
今までのように食材の品種の違いを愛でて楽しむということは難しいですが、生産現場を見ることで、食材の背景やストーリーを想像し、いのちのつながりを感じる体験ができるといいなと思い、この会を開催しました。
夏日さんの口から語られる、夏日牛を始めた理由
めでたべ会当日。現地牧場には、車で3時間ほどかけてきてくださったり、飛行機で参加しにきてくださったりする方がいらっしゃいました。オンラインではお子さん連れで参加されるも。みなさんこの日を楽しみに待ってくださった様子を感じられました。
aiyueyoからめでたべ会のことをお話しした後、夏日さんに夏日牛について教えていただきました。普段聞くことのない、夏日牛を始めた理由。以下にお話の内容を記載します。
農業とは別の仕事をしていた夏日さん。1998年、実家を継ぐことに決めて鳥取へUターンしました。先代は乳牛農家だったのですが、当時から牧場内に数頭和牛もいたことをきっかけに、和牛を育てる道へ進みました。
ところがそんな時、畜産界で狂牛病(BSE)という病気が大流行。牛の値段が大暴落。そこで初めて買い手の見つからない牛の姿を見ました。「どうせ買い手がつかないのであれば、自分で買い取って、お世話になっている人にお裾分けしよう。」このことがきっかけで、自分で自分の牛を販売したいと思い始めました。
この頃行っていたのは、普通の和牛のお肉の販売。夏日さんはお肉のサシの入り方を競う大会で賞をとるほど、肥育が上手だったんだそうです。
ある時、知り合いの紹介でお母さん牛を食べる機会がありました。お母さん牛の独特な旨みに気がつき、もっとおいしいお肉になるはずだ!と思い、経産牛でもおいしく育てられる方法を研究。ご自身でもお母さん牛の販売を始めました。
初めは鳥取県内や知り合いなど、自分の周りだけに販売していたのですが、よりたくさんの方においしいお肉を届けたいという想いから、2020年8月よりオンラインショップでの販売をスタートしました。(aiyueyoがブランディングした夏日牛オンラインショップスタート当時の紹介記事はこちら)
のびのびと暮らしている牛がたくさん!牧場ツアー
夏日さんのお話しのあとは、早速牧場ツアーがスタート!まずは、お母さん牛がいる牛舎から見せていただきました。ここにいる牛さんは、子供をこれから産む、もしくは産む予定のあるお母さん牛。2~12歳と幅広い年齢の牛さんがいます。
牛のうんちを運ぶベルトコンベアの話や牛舎は意外と涼しいねなど、牛さんの暮らしている環境も知ることができました。
牛のアンチエイジング!?エサに隠された秘密
話は、エサの話に移ります。
通路の真ん中にある大きな草のロール。これは、夏日さんが作っている牧草、イタリアンライグラス。
牧草の横には濃厚飼料と呼ばれるエサもありました。一般的な濃厚飼料に入っている、ふすまやとうもろこしの他に、雑穀が入っているようです。
そしてこれが夏日牛の美味しさの秘訣なんだとか!!
みなさん、雑穀ってどんなイメージがありますか?健康的な人が食べているイメージがありませんか?牛さんも同じでこの雑穀の力でアンチエイジングしているそうです!何度も出産をするため、どうしても歳を重ねてしまうお母さん牛を若返らせるために、雑穀の入っているエサを与えているようです。
みんなでローストビーフの試食会
さてさて、牧場ツアーの次は、ローストビーフ試食会です。リアル開催の会場では、夏日さんが切ってくださったローストビーフをいただきます。
「赤身なのに柔らかくておいしい!」「お肉を作っている人と、お肉を一緒に食べるのは初!」など感想が飛び交っていました。
牛舎をみてから牛をいただく
今回のめでたべ会は、牛舎をみてから牛をいただくという体験をみなさまにしていただきました。また夏日さんのお話しを直接聞くことができて、とてもいい時間になりました。
参加者さんの感想では、「牛舎が意外と涼しくて過ごしやすくてビックリ!エサも工夫されていて、ウシさんたちができるだけストレスなく過ごせるように配慮されてるんだと感じました。」「肥育牛だけでなく、お母さん牛の存在も美味しく届け切りたいという情熱を、お腹で感じられたことが幸せでした。」のように直接牧場をみたから分かったこと、夏日さんからお話しをきいたから感じれたことの感想が目立っていて嬉しかったです。
野菜などの作物もそうなのですが、畜産や漁業はよりいのちを感じられる食材です。私たちはいのちをいただいて生きています。なんとなく食べるのではなく、背景を想像して感謝し、応援したい食材を選んでいただくことができるといいなと思っています。
こちらの文章を読んで夏日牛を応戦したいと思ってくださった方はぜひSNSをフォローしてくださると嬉しいです。
X:https://twitter.com/natsuhibeef
Instagram:https://www.instagram.com/natsuhi_beef/
また夏日牛は年に3回販売しております。この記事を書いている8月はちょうど夏日牛の販売期間となっています。ECサイトも覗いてみてください。
https://natsuhibeef.base.shop/
次回のめでたべ会
次回のめでたべ会は、去年大好評だったぶどうめでたべ会開催決定!9/16(月・祝)15:00〜現地参加&オンライン同時開催を行います。現地参加では、農園内でぶどうをめでたべ!オンラインでは、農園からの生中継!
こどもぶどう園くるりさんは、30種類以上の多種多様なぶどうを育てながら、ぶどう本来のおいしさを追求しており、現地参加の方は、農園内を歩きながら、収穫体験や数品種の食べ比べをお楽しみいただけます!
詳細はこちらの記事をご確認ください!
【開催概要】
▼日時
9/16(月・祝)オンライン 15:00〜16:00/現地参加 15:00〜17:00
▼場所
オンライン参加:Zoom
現地参加:こどもぶどう園 農園くるり(兵庫県三木市吉川町長谷)
※雨天中止・オンラインへの切り替え可能ですので、事前にご相談ください。
▼申し込み(申し込み期限:9/11(水)19:00まで)
https://square.link/u/4TeT3qdt
▼過去のめでたべ会
https://aiyueyo.jp/category/aishoku/medetabe-kai からチェック!