2024/03/09
五感がひらかれる ご褒美しいたけ
食事は毎日のことだから、美味しい時間はきっと暮らしを温める。フードギフトカタログ「aiyueyo gift」は、心も体も満たされる食体験を通して相手を大切に想う気持ちをお届けしています。こちらの連載では「aiyueyo gift」で掲載している食と、その作り手のストーリーを紹介します。
〜おいしさを継ぐのもaiyueyo〜
福王しいたけ堪能セット
香り、大きさ、味わい、すべてにおいて椎茸の常識が覆えされるでしょう。堂々と食卓の主役を飾る品格をじっくり堪能ください。特別な日を彩る特大しいたけと、日々の料理を際立たせる干し椎茸をセットでお届けします。
足元で失われゆく営みを、この手でつなぐ
「また食べられて嬉しいわ」。常連のお客さんの笑顔を見て安堵するのは田村きのこ園二代目の川島拓さん。食べる人の目を輝かせるおいしさは、親方である田村仁久郎さんが長年追求してたどり着いたもの。拓さんは、後継者がいなかった仁久郎さんから第三者継承という形で田村きのこ園を引き継ぎました。
農業で生きていくことを目指していた拓さんは、笠間市の地域おこし協力隊の活動で福王しいたけに出会います。「笠間市にこんなにおいしいものが!」と衝撃を受けるも、後継者がおらず失われる危機にあると知り、何とか残せないかと仁久郎さんのもとへ通いました。当初は椎茸農家になる考えはありませんでしたが、引退を考えている椎茸の匠と、就農を目指している自分がタイミングよく巡りあったことにも運命を感じ、ほどなく弟子入りを志願。親方が守りたいおいしさと、築いてきたお客さんとの関係を懸命に支えるなかで、農業で生きていく目標は、地域の魅力を持続可能につないでいく存在になるという志に発展していきました。
「今ある資源や魅力を活かすように働くことで、地域の人の喜ぶ顔が見れるのが嬉しい。持続的に営むために、地域の人や行政と協力しあうことも意識したいです」。出会って数年の若者に大切な事業を継承させてくれた親方や、今年も福王しいたけを待っているお客さんを思い浮かべながら拓さんは語ります。拓さん夫婦が正式に田村きのこ園を継承したのは2022年4月。「福王」の名に込められた「おいしいものを食べて幸せになってほしい」という願いはそのまま、新たな風に乗って未来に紡がれていきます。
aiyueyo giftは、愛を贈ることをテーマにしたフードカタログギフトです。 食の作り手が大事に育てた農産物を食べやすい形で。畑から食卓までの全ての過程にめいっぱいの愛を注いで、あなたの気持ちを大切な方へお繋ぎします。