2024/04/05

実験を繰り返してたどり着いた複数のナリワイがある暮らし

「人も食も、いのちはすでに魅力的!」と考えているaiyueyoでは、らしさが溢れるごきげんな人生の実現を応援しています。人生の大きな割合を占めるのが仕事。そんな仕事を自分の強みや想いの宿った「ナリワイ」に変えている方々がいます。この連載では自分のナリワイを楽しむごきげんな大人たちを紹介していきます。

今回お話を聞いたのは、さまざまなナリワイを組み合わせて暮らしているゆっちさんです。aiyueyoでは、自分らしい暮らし方や働き方を考えるプログラム「ナエドコ」やお商売の実験の場である「aiyueyo循環商店街」を担当しています。複数のナリワイを実験的に楽しむゆっちさんの生き方をお聞きしました。

一つに絞れなかったからこそできた複数のナリワイ

──  今はどんなナリワイをされてるんでしょうか?

ゆっちさん:週ごとや日ごとにやってることが違うんです。例えば今週だと、ある日はイベントでのコーヒースタンド屋さん、別の日はとある会社の経理業務と働き方の講演。また別の日にはキャリア支援のグループコーチングやナエドコの準備などもしてました。色んなことやってます!

──  色んなナリワイを持とうと思ったのはどうしてでしょうか?

ゆっちさん:わたしは一つの会社に勤めるより色んなナリワイをしている方が健やかに生きられたんです。
飽き性だから一つに絞れない。だから色んなナリワイを持つ方が良いってわけではなくて、一つのことを続けられるのも才能だと思うし素晴らしいと思います。
ただ自分は、色んなタイプの人と関わっていたいし、色んな仲間がいる方が合っていたんですよね。

何か価値を少しでも作れれば、それはもうナリワイ

──  ゆっちさんにとってのナリワイの定義を教えてください。

ゆっちさん:自分が企んで、誰かしらに何かしらの価値を作れていること。
お金になるものだけをナリワイとも呼んでなくて、マイナスになるもの、自分がお金を払ってでもやりたいものもナリワイって呼んでます。
トータルで見たときに複数のナリワイで必要な額を稼げればいいと思ってるんですよね。

さっき言ったコーヒースタンドも、今回は能登半島地震への寄付をしてくれた方にふるまいコーヒーという形で出したんです。
なのでコーヒー豆の仕入れ代とかガソリン代とか出店料とか自分で持ち出していて、わたしのお財布としてはマイナス。でも寄付金の分は価値として届けられるし、わたしが出店して1店舗増えたことでイベントがさらに盛り上がったかもしれない。
それにわたし自身が色々な人、新しい人や久しぶりの人にも会えて、すごく楽しかったんですよね。

そういう形でちょっとずつ価値が作れたし、自分の中でも楽しい時間を経験できたからプラスになったし、ナリワイだって思ってます。

楽しいことを思いついたら実験!

──  どうやってナリワイを増やしているんでしょうか?

ゆっちさん:やりたいことができたら増えていく感じかな。
わたしの原動力は全て「楽しい」からきてるんです。これやったら楽しいだろうなって思いついたことを実行するのが好き。そういう気持ちがのった企みって、世の中をもっと楽しくしたり嬉しくしたりすると思ってます。それがカタチになっていく過程も面白いし、サービスを作り出す側の喜びに繋がると思うんですよね。

あとは、実験してみることも人生の大きなテーマとしてるんですよね。実験の良いところは失敗がOKなところだと思ってて。
実験をした結果、これだとうまくできないってことがある。それでも、うまくできなかったというデータが取れた実験になるんです。そうすると全部が意味のあることになるんですよ。

──  失敗と成功ではなく、これが合わなかっただけとしなやかに動けるんですね。

5月25日の愛食フェスに出店します!

5月25日に開催するaiyueyo主催の愛食フェスでは、九州の桜や楓など地域の木を使った、ブローチや箸置き屋さんを出店していただきます。

箸置きは、愛食フェスという食に関するイベントに合わせて、みんなに食卓で使ってもらえるようにとの想いから選ばれたそう。
ゆっちさんが大好きなピーナッツの形をした箸置き(通称、ピーナッツ君)には一つひとつに顔が描かれていて、それぞれ形も顔も違っています。食卓の中に顔があることで、そこにも「いのち」を感じながら食べてもらいたいと話してくださいました。

ゆっちさんにたくさんかわいいと言われながら作られ、愛情がたっぷり込められているピーナッツ君。ぜひみなさんも愛食フェスにお気に入りの子を見つけに来てくださいね。

ライター/さーや 編集/せいちゃん

INFORMATION

愛食フェス概要

愛食フェス概要

日時:2024年5月25日(土)11:00~17:00(雨天決行)
場所:BONUS TRACK(東京都世田谷区代田2丁目36-15)
内容:マルシェ
入場料:無料