2024/04/23
遊び心と創意工夫で暮らしを最大限に楽しむわたし、最高!
「人も食も、いのちはすでに魅力的!」と考えているaiyueyoでは、らしさがあふれるごきげんな人生の実現を応援しています。人生の大きな割合を占めるのが仕事。そんな仕事を自分の強みや想いの宿った「ナリワイ」に変えている方々がいます。この連載では自分のナリワイを楽しむごきげんな大人たちを紹介していきます。
今回お話を聞いたのは街なかサックス芸人と名乗るさえこさん。夢は「変」なおばさんになること、最近の得意技は「自画自賛」と語る彼女はどんなお人柄なのでしょうか。
一番好きな自分で名乗る
──肩書きとして名乗っている「街なかサックス芸人」とは?
さえこさん:少し前まで転勤妻生活だったので、手に職をつけるためにメディアの編集、ライターやカメラマン、ラジオパーソナリティ等、aiyueyoで色々チャレンジさせてもらい、できることが増えました。でも、どれも肩書きとしてしっくりこなくて。自分が一番好きなのは、「サックスを吹いている自分」だったんですよね。
サックスは小学生の頃からずっと続けていて、苦しいときも最高の瞬間も一緒だった相棒のような存在。サックス抜きでは自分を説明できないと思っています。これまで吹奏楽・ジャズ・アンサンブル・バンドなど縁があった場でサックスを吹いてきましたが、わたしが一番大切にしていることは音楽を楽しく続けること。
音楽が上手い、下手よりも楽しめたら良いと思ってて。隣の人と楽しむ音楽がしたい。街なかで楽しそうにサックスを吹いちゃうような変なおばさんでいたいんです。そんな自分のありたい姿から肩書を付けました。
自分のことは自分で楽しませる
──最近なんだか面白いnoteを書いてましたね。
さえこさん:おもしろかったですか?笑「ぶち込め食物繊維!幼児と遊べる簡単クッキー」というnote記事を書きました。
朝から晩まで遊び倒したい3歳娘との遊びのレパートリーを増やしたかったのと、娘の便秘対策をしたい親心の両方を叶えられるアイディアを探していたんです。そこで、食物繊維が豊富なオートミールとバナナだけを使ったクッキーを作るというレシピを見つけ、娘と楽しめるアクティビティとしてnoteに残してみました。
──言葉の紡ぎ方が独特ですよね!さえこさんフィルターを通すとなんでも面白くなっちゃう。
さえこさん:目の前のことを面白がる遊び心は大事にしてますね。みんなにはウケなくても自分が笑えることを常に探し、アンテナを張って生きています!
憧れから創作へ。思うだけでは近づけない
──そんな遊び心で創意工夫しながら暮らすさえこさん。愛食フェスでは自作の絵本を販売するとか…?どのような経緯があったのでしょうか。
さえこさん:娘に絵本を読んでいたら、私自身が谷川俊太郎さんとやなせたかしさんが大好きになっちゃったんです!
アンパンマンで言うと、何も知らない子どもたちが何世代も気にいるって本当にすごい!人間という生き物が惹かれる魅力がアンパンマンには詰まっているんだろうなと思う。純粋な子どもの心で反応できて、かつ大人も素敵なものだと解釈できる。そういうことができる人になりたいなと憧れを抱きました。
ただ、やってみたいと思うだけでは近づけない。どうしたらそんなものが生み出せるのか、自分なりに今できるものを作ってみて次にみえることを知りたいなと。
そんな考えに、娘のリクエストにあわせて楽しくデタラメなお話を作っている日常が結びついたんですよね。あれ、私お話作るの上手じゃん!と自画自賛したらやる気メーターがグイーンと上がり、絵本製作に着手しました。
さえこさん:絵は自分では描けないので、絵が上手な友達を誘ってみたところ、喜んでやってくれる事に。2人で熱中して絵本を作り、出来栄えをとても気に入っています!
隣の人と遊びながら生きる
──仕事を通して繋がったイラストレーターさんではなく、「友達」なんですか?
さえこさん:はい、中学時代の吹奏楽部の友達です。チームaiyueyoにも素敵なイラストを描く方が何人もいますが、私は友達とつくってみたかった。友達の絵を推したかったというのもあります。
友達との関係って歳をとるにつれて変わってしまったりするけれど、私は大好きな友達と、一生バカみたいなことで笑っていたいし、友達が好きなことをしてキラキラした目で笑っているのを見るのも好き。
一緒に絵本を作ってる友達もスイッチが入り、もっとこうしたい!と燃えています。絵本作りを口実に会いに行く頻度が増えたのも嬉しい。身近でこういう関係性を増やしていきたいです。
さえこさん:製作した絵本はこれから友人知人に配ったり、行きつけの児童館に持っていこうと思っています。「え、よく見かけるあの人がつくったの?」「絵本って勝手に作っても良いの?!」と驚いてもらうのも面白いなと思ってます。
3歳の娘を観察しながら思うのですが、その人にとっての世界は自分が知っているものから少しずつ広がっていくものだと思うんです。
例えば、絵本に興味をもっていない私の友達が「さえこがつくったから」と絵本を手に取るきっかけになるかもしれない。児童館でよく娘と遊んでくれる子が「あのおばちゃんがつくったのか」と開いてみたくなるかもしれない。
──冒頭の街なかサックス芸人のお話に通じるものがありますね。
さえこさん:広く世の中に知られている作品(音楽の場合はプレイヤー)じゃなくたって、近くにいる誰かの新たな可能性にノックできると思うんです。お話が作れる、音楽ができるなんてすごい!みたいな話になりがちだけど、本来はどちらも身近な娯楽だったはず。お金をかけていいものに触れるという楽しみ方だけではなく、もっと日常的に自由に楽しんでいいんじゃないかなぁ。
世間の定規に囚われずに好きなことを堂々と共有しあい、隣の人たちと心豊かに生きる文化を広げてみたいんだと思います。
5月25日の愛食フェスに出店します!
いかがだったでしょうか。遊び心と創意工夫をして暮らしを最大限に楽しんでいるさえこさん。自ら自分自身を楽しみ、愛している様子が印象的でした。とっても魅力的でしたね。そして絵本を読んでみたいという方も多いのではないでしょうか。
そんなあなたに朗報です!aiyueyoが主催する5月25日の愛食フェスに、さえこさんとご友人が出店します!店舗名は「asobi」。遊び心をお届けします、という気持ちから今回のために名付けたそうです。
ぜひさえこさんとお話してみてくださいね。そして絵本を手にとってみてください。
ライター/あっつん
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