
2025/08/04
「自分を大切にする」が初めて分かった場所
「いのちを、めでる はぐくむ わかちあう。」をテーマに、自分らしい持続可能な暮らしと仕事を育むことを応援するaiyueyo。
2024年の10月〜12月の3カ月にわたって、ナエドコ11期を開催。
ナエドコとは、愛本主義をベースとした自分らしい働き方暮らし方をはじめるために自分と向き合い、仲間と共に「らしさ」のタネを芽吹かせる3ヶ月プログラムです。
今回は、ナエドコ11期に参加したかほりさんに受講後の体験談を聞きました!
自己紹介
はじめまして!かほりことかっぴーです。
業務委託でディレクションやデザインのお仕事をしながら、aiyueyoや他の場所で共感をベースに様々な活動をしています。
夫と2歳と0歳の子どもと暮らしています。
どうしても自分を大切にできなくて、途方に暮れていた
実はあまり詳しく話したことがない、ナエドコ参加前のお話からします。
社会人生活の始まりは「人手不足で需要があるから」「しばらく無くならない職種だから」という理由で選んだ仕事でした。意気揚々と入社するも、7年の奮闘の末、どうしても向いてないことに気付いてしまい退職。
今度は「心からやりたい仕事をやろう!」と一念発起し、以前から興味のあったことを学び、フリーランスとして活動を開始。
「これで自分らしく楽しく働ける!」そう思っていました。
ところが、何をしてもどこか空回る感覚があり、ストレスで暴食を繰り返したり、しまいには「自分には価値がない」とひとりで涙する日も。
気が付けば、向いていない仕事で疲弊していたあの頃と同じ日々に戻っていました。
ようやく気付いたのは、仕事や働き方を変えても、根本の自分は変われていないということ。その根本とは、「自分を大切に出来ていない」ということでした。
そこから自分を大切にするべく色々なことを試したものの、どうすれば出来るのかが分からず、途方に暮れていました。
そんな時に思い出したのが、大好きな友人が受講していたナエドコの存在。
温かくて、自由で、軽やかな空気が流れているらしい。そしてみんな食べることが大好きらしい。
ここでは何か分かるかもしれない(私も食べることが大好きだし)。
そう感じてナエドコの受講を決めました。
「自分を大切にする」を頭ではなく体で分かった。その鍵は、食を大切にすること
ナエドコのDay1の終了後、運営メンバーも含めみんなで一緒に「愛食BOX」をZoom越しにいただく「愛食会」というものがあります。
愛食BOXとは、aiyueyoとご縁のある農家さん達の加工品がランチ1食分詰まったセットのこと。玄米麺、パスタソースになる缶詰、にんじんジュース、瓶詰めのピクルスなどが入っています。開講前に参加者それぞれの家に郵送で届きます。
この愛食会でいただいたランチが本当に美味しくて、豊かな時間で。
ただ食べるだけでなく、「それぞれの加工品の野菜やお肉がどんな想いで作られているか」の説明を聴きながら食べるので、食べ物そのものの愛、その下にいる地球の愛、作り手さんの愛、届けてくれる人の愛、ナエドコに携わってくれた人の愛を受け取り、ひたひたに満ち足りた気持ちになりました。
当時は言葉にできなかったけれど、今思い返すと、このお腹と心が満たされた体験が「あなたは大切な存在なんだよ」と私に教えてくれていたと思います。
Day1の初めにナエドコのグランドルールとして聞いた「頭よりお腹(お腹に聞く)」という言葉。こういうことだったのか!と文字通り腹落ちしました。
「この感覚を覚えていよう」「この感覚で毎日の食事をいただく生活をしたいな」と感じたのをずっと覚えています。
自分を大切にできているから、遊ぶように自由に未来を考えることができた
ナエドコ3ヶ月間の旅は、まずは理想の働き方と暮らし方を考えることから始まります。
考える時のポイントは「妄想100%で」「自由に」。
「自分を大切にする」と同じくらい「心の声を聴く」が苦手でずっと分からなかった私は、一瞬だけ、「また頭で思考した理想に留まってしまうのではないか」という恐れを抱きました。
ただここはナエドコ。
Day1の後もできるだけお腹が喜ぶものを食べて過ごすようにしたので、自分に対するほわっと優しい気持ちが続いていました。
さらに、運営メンバーが何を話してもOKな雰囲気をずっと作ってくれていたので、同期メンバーの雰囲気も初めからそんな雰囲気に。そんな場所だから、自分に対して「遊ぶように自由に未来を考えていいよ」と、自然にOKを出すことができていました。
この雰囲気を、ナエドコでは「ふかふかの土」と例えます。私もまさしく柔らかい土の上で飛んだり跳ねたり寝っ転がったりするように、自由な気持ちで考え、学び、発することができました。
「さらっと10km走れる体力を維持したい」「某体操のお兄さんくらい身軽に跳んだり跳ねたりできる筋肉が欲しい」と言うと「アスリートだ!」と面白がってもらえたのはいい思い出です。
ナエドコを経て。のびのびと楽しみながら、気付けば2倍速で進むことができていた
ナエドコを通して分かったのは、得意なことも不得意なことも、好きなことも苦手なことも、全部ひっくるめた自分は尊いということ。
あんなに分からなかった「自分を大切にする」感覚は、いつの間にか体に染み込んでいました。
ナエドコ卒業後は、この感覚のままチームaiyueyoに仲間入り。チームaiyueyoには、ナエドコと同じふかふかの土の上に様々な実験の場が用意されています。
ナエドコを通して、自分の尊さとともに「自分はもっと色々な場で生かされたがっている」「もっと色々なことにチャレンジして自分を知ってみたい」と気付いた私には、この環境はうってつけでした。
そんなわけで私は半年間、aiyueyoでのいくつかのお仕事に軽やかに手を挙げ、全力で楽しみました。
(ちなみに過去形で書いてしまいましたが、いくつかのお仕事はまだ続いています。その一つはナエドコ12期の運営です!)
今はというと、ナエドコの卒業発表で宣言した1年間の計画を大幅に飛び越え、当時「2〜3年後かな」と思っていた場所にいます。
具体的には、家族との時間を大切にしながら、心から共感できる人と一緒に働くことができています。
のびのびと楽しく自分を表現し、時には弱い部分も見せて頼り、懲りずに理想を描くようにしていたら、楽しい苦労はしても、苦しい苦労はせずにここに来れていました。
ちゃんと一瞬一瞬を楽しんでいるのに、振り返れば思っていた2倍の速さで理想が叶えられていました。
こんな自分に慣れていなくて、まだ少しは不思議な気持ちがありますが、充実感でいっぱいです。
おわりに
ナエドコで描いた理想にこんなに早く辿り着くどころか通り過ぎてしまうのは、完全に想定外のことでした。
でも、次の理想はちゃんと自然に浮かんできました。
最近はそのために何から始めるかを考えるのが楽しいです。
今の自分があるのはaiyueyoで全力で活動できたことが大きいですが、
それが出来たのはナエドコで時には悩みながらも、のびのびと楽しみ、遊び尽くしたから。
そしてそれら全ての土台は、お腹から自分を大切に、幸せにすることができたからだと思っています。
この記事を読んでいる一人でも多くの人が、ナエドコを気になってくださっていたらうれしいです。
そしてぜひナエドコに来て、最初は嘘だと思っていてもいいので、お腹から自分を満たしてみてください!