2024/05/13
フットワーク軽く行動しつづけて辿り着いた、心地良い居場所
「人も食も、いのちはすでに魅力的!」と考えているaiyueyoでは、らしさがあふれるごきげんな人生の実現を応援しています。人生の大きな割合を占めるのが仕事。そんな仕事を自分の強みや想いの宿った「ナリワイ」に変えている方々がいます。この連載では自分のナリワイを楽しむごきげんな大人たちを紹介していきます。
今回お話を伺ったのは、4月から長野県で新生活を始めたこじこじさん。さまざまな地域に行くことや登山が好きで、社会人になってから6回の引っ越し経験があるんだとか。自分の気持ちに正直に、フットワーク軽く行動することで気付いたことや大切にしたいことについて伺いました。
田舎に行きたい!東京から高知へお引っ越し
── これまでにさまざまな仕事を経験されてきたと伺いました。どんなお仕事なんでしょうか?
こじこじ:はじめは農業系の出版社に就職して、いろんな地域の農家さんを訪ねて雑誌の年間購読の営業をしていました。1年目は仙台、2年目は栃木で寮生活。3年目に本社に異動になって東京で1人暮らしを始めました。最初の会社で3年半ほど働いた後、転職して高知に行きました。
── えっ。急に高知に行こうと思ったんですか?
こじこじ:そうですね。大学時代からいろんな地域に行くのが好きで、北海道や茨城で住み込みの農業バイトをしたり、沖縄のゲストハウスで働いたりしていました。特に田舎が好きなんですよね。
東京で住んでいた1Kの部屋は家賃の割に狭くてなんだか疲れてしまったし、コロナ禍で人と接することもできなかったので、田舎に行きたくなりました。
そんなとき、高知県の四万十町で都会と田舎をつなぐ仕事をしている会社が1ヶ月のインターンを募集しているのを見つけて。行ってみようかな〜と思って、そのまま1年くらい働きました。
高知では山奥の廃校に住んでいましたね。
── 廃校に?!
こじこじ:人が住めるように改装されていたんです。キッチンやお風呂もありましたよ。
毎日きれいな景色を見れて気持ちよかったのですが、廊下やお風呂には暖房がないのでとにかく寒かったです。日当たりも悪くて、わたしにはちょっとしんどかったですね。
休みの日は近所のおじいちゃんとたけのこやアユを取りに行ったりして、すごく楽しい経験ではあったのですが、もうちょっと若い人とも話したいなと思いました。
そのあとは、次の仕事を決めずに仕事を辞めて、実家のある千葉に帰りました。
気付いたらフリーランスに。柔軟に暮らしを組み立てる
── また都会に戻ってきたんですね。お仕事はどうなったんでしょうか?
こじこじ:実家に帰って転職活動を始めたら、オンライン面談で「自由人ですね。3年後に定着しているイメージが湧かない」と言われたんです。それで「わたしは会社で働けないんだ」と思っちゃったんですよね。
高知にいたときからオンラインの仕事やライターに興味があってインタビュー記事も書かせてもらっていたので、とりあえずライターの単発の仕事を始めました。フリーランスになるつもりはなかったけど、結局1年くらいフリーランスをやっていましたね。
── 当時は実家でフリーランスをしていたんでしょうか?
こじこじ:実家を拠点にしていましたが、旅のサブスクサービスを使っていろんな地域で仕事をしていました。でも途中から移動は疲れるし、滞在日数を考えながら食材を買わないといけないのが面倒だと思うようになりました。
「旅をしながら仕事したいと思っていたけれど、ずっと移動しているのは疲れる。かといって1人暮らしは寂しい」と思い、東京のシェアハウスに住み始めました。
── シェアハウスでの生活はどうでしたか?
こじこじ:ほかの住人と話せたのは良かったのですが、部屋が狭いことや湯船がないこと、夜に窓から漏れてくる街灯がまぶしいことが辛かったです。
暮らしてみて分かった、わたしにとっての「快適」
── そして長野に引っ越されたんですね。実際にいろいろなところに住んでみて、気付いたことなどはありますか?
こじこじ:まず、わたしにとって住環境は大切だということが分かりました。私は昔から狭い空間が苦手で、東京で1人暮らしをしていたときの8畳の部屋も狭く感じていたんです。それなのにシェアハウスの部屋は、5畳の中に冷蔵庫とベッドと机がある状態で余計に狭くて辛かったです。湯船もなく、シャワーしかありませんでした。
やっぱりもっと暮らしを大切にしたいと思って長野に引っ越して、現在は2DKの家に住んでいます。東京より家賃が安いのに広いところに住めて、湯船もあります。
いろんな仕事をしていろんな場所に住んで、ようやく自分の大事にしたいことがわかりました。ずっといつでもどこでも仕事ができるフリーランスに憧れていたけれど、今は直接顔を合わせて仕事をしたいと思っています。
── いろいろな気付きがあったんですね。いまの暮らしはどうですか?
こじこじ:快適です!今の暮らしは私にとても合っていると思います。
東京にいたときはお店やカフェにすぐ行けて良かったのですが、今思うといつも疲れていたなと思います。
でもいまは、ドアを開けた瞬間に八ヶ岳が見えるんですよ。スーパーに歩いて行こうとしたら川や山が見えて、買い物がハイキングなんです。
自然も多いけれど、歩いて30〜40分くらいのところにスーパーや駅もあります。徒歩40分とかは苦じゃないので、車でいくこともあるし歩いていくこともあります。
── 徒歩40分が苦じゃない!すごいですね。楽しそうに話されていて、こじこじさんにとって心地良い居場所なんだなと感じました!
5月25日の愛食フェスに出店します!
自分の気持ちに正直に行動を重ね、心地良い暮らしを見つけたこじこじさん。
愛食フェスでは、「人生企画室」を出店いただきます!
今回、「自分の人生はとても大事なものなのに、考える機会があまりない」という想いから出店に至ったそう。
このお店では、「何を大事にしているんだろう」「何をやりたいんだろう」「どう生きていきたいんだろう」など、ご自分の人生について一緒に考えていきます。
「普段は色々と考えていることがあると思うけれど、このお店ではひとまず自分のことだけを考えてみてほしい」とおっしゃっていました。
ぜひこの機会に、人生と向き合う時間を過ごしてみてくださいね。