2024/06/27
あなたにも心を動かすチカラがある。らしさを輝かせ、背中を押すデザイナーに出逢いたい
いのちのらしさを愛でて、分かち合うブランド「aiyueyo」。
aiyueyoでは、愛本主義の世界実現を加速していくため、依頼主と真の想いと課題に寄り添い、お商売に力強く貢献するクリエイティブを提案するクリエイターの育成を目指して「ブランディングクリエイター養成講座」を開催しています。
今回は、ブランディングデザイナー養成講座の講師であるさとうたまさん(以下、たまさん)と村井育恵さん(以下、いくえさん)へのインタビューです。
柔和な雰囲気でいつも場を和ませてくれるたまさんと、溢れる頼もしさとガッツを感じるいくえさん。
10年以上デザイナーを続けてきたお二人に、デザイナーとしてのご経歴や、aiyueyoで「ブランディングデザイナー」として働く醍醐味などを語っていただきました。クライアントの「らしさ」を花咲かせる共通の手法は必見です!
デザイナー歴は10年以上、共に個人事業主であり母である
── デザイナーになったきっかけとどんなお仕事をしてきたかを教えてください!
たまさん:もともと暮らしを想像することが好きで、空間を彩るインテリアや雑貨のデザインに興味があったんです。地元北海道のデザイン専門学校で学んだあと、東京の制作会社や広告制作会社でデザイナーをしていました。
ファッションカタログや美容業界誌のディレクション・デザインや、商業施設の販促物、ママ向けフリーペーパーのアートディレクションやデザインを手掛けました。
いくえさん:わたしは小さい頃から絵を描くのが好きで、小6の頃にはデザインの仕事に興味を持っていました。家族と過ごす以上に仕事に時間を割くのであれば好きなことを仕事にしないと!と思って、デザイン系の大学に進学しました。
卒業後は憧れのデザイナーの事務所に就職して師匠のもとでデザインのイロハを学び、その後はweb制作会社やウェディング会社のインハウスデザイナーを経験しています。
── おふたりとも、デザイナー歴は10年を超えています。これまでに大変だったことはありますか?
たまさん:新卒で入った会社がハードすぎて(笑)右も左も分からない中で大量の「これやっといて!」と言われた仕事をとにかく必死で仕上げる感じでした。
いくえさん:その環境で6年も頑張ったのはすごいですよね。
たまさん:提案したデザインがまったく通らない時期もありましたね。失敗してばかりでクライアントに怒られるし、どうしていいかわからなかった。
いくえさん:わたしも、担当者からの話で制作を進めていたら、その上司やトップの一声で納品直前に全部やり直しになることが結構あったな。そこまででなくても、修正の連続だったり、想像していた成果につながらなかったと言われたりして、疲弊していました。
たまさん:デザインの現場ではよくありますよね。だからこそ人任せにしていないで、「自分がクライアントの本質の部分を握りにいかないと」と思うようになりました。
── いくえさん、たまさんにもそんな時期があったんですね。逆に、自信をもてるようになったのはいつ頃でしたか?
たまさん:うーん、案件によるけど、デザインが喜ばれるようになったのはデザイナー3年目くらいからでしょうか。お客様に恵まれて、いまでもお付き合いのある方もいるくらい。
せっかく関わらせてもらうんだからいいものを作りたいし、関わったみんながハッピーになるようにと思って、試行錯誤しましたね。
いくえさん:わたしも、自分らしく疲弊せずにみんなが満足してお仕事をしていくにはどうしたらいいか、たくさん考えました。力になれたと思えたのは、転職を機にウェディングプロデュース会社のインハウスデザイナーをしていた頃。
営業用の資料からパンフレット、お客様が結婚式で使うアイテムまでなんでも制作していたんだけど、自分がデザインしたものが誰にどう使われてどんな成果をあげたかを実際に見て体感することができたのが大きかったですね。
── おふたりはいま、デザイナーのお仕事と暮らしをとても楽しんでいるように見えます。
たまさん:子育て中ということもあり、現在は時間の調整がとりやすい個人事業主としてデザインや講師業、自分の「好き」を軸とした和草ハーブボール作りのワークショップの開催、イベントでの推しトマト屋さんなど、仕事と暮らしを共生させることを大切にしています。aiyueyoではデザイン関連を監修するアートディレクターもさせてもらっています。
グラフィックデザインには15年ほど関わってきているけど、いまがいちばん純粋にデザインを楽しんでいますね。
いくえさん:子育てやデザイナーとしての仕事の両立を目指して2021年4月に独立し、デザインとアイデアの会社「喫茶BEGIN株式会社」を設立しました。
個人での仕事では飛騨市の広報ウェブデザインサポーターを請け負ったり、地元の伝統工芸の振興事業「飛騨春慶ネイル」ではアートディレクターを担っています。
プライベートではトマト農家の夫と結婚し、農家の妻になりました。夫の農業に私が得意なことで貢献したいと思い、トマトの箱やチラシなどのデザインをしました。ECデザインにテコ入れしたら、売上が大きくあがったことも。夫婦で話し合いながら試行錯誤するのが楽しいですよ。
aiyueyoだからこそ挑戦しやすいナリワイ、それがブランディングデザイナー
── ブランディングデザイナーとはどんなデザイナーなのでしょうか?
たまさん:ブランドの「らしさ」を、一貫性のある世界観として可視化させ、そのブランドに関わる人たちが理解し共創できる状態まで具現化できるデザイナーを「ブランディングデザイナー」と呼びます。一般的なデザイナーよりも考えることが多く、ハードルが高い。
aiyueyoでは「愛食(※)」を広める手段として、ブランディングを行っています。aiyueyoが行うブランディングの目的は、作り手(生産者)と食べ手が両想いになれるようなお手伝い。
「ブランドの助産師」がクライアントの魅力を深掘りし、「ブランドのことばクリエイター」が想いを言語化し、「ブランディングデザイナー」が価値を可視化させる、というチームでのブランディングを行っています。
※…愛食とは、農産物だけでなく作り手の想いをまるごといただくことで、お腹だけでなく心まで満ちるような食体験のこと。aiyueyoでは自分をごきげんにするための第一歩として愛食を勧めています。
── aiyueyoの「ブランディングデザイナー」の醍醐味を教えてください!
たまさん:デザイナーは普段、「この商品を売りたいから、チラシを作ってね」という依頼のされ方が多いんですよね。制作物や要件定義が決まっているような。
対して、aiyueyoのブランディングデザイナーはブランドの助産師のバディとしてクライアントのブランドが生まれる瞬間に立ち会うことができることが魅力的だなと思っています。そして、クライアントの戦略を理解し、出来上がったブランドデザインがその先にどう活かされていくかまで考えるのがaiyueyoのブランディングデザイナーならでは。
クライアントとはaiyueyoのブランディングを経て「両想い」になれるので、クライアントのその後の活躍もすごく嬉しいし、自分が作ったデザインを持って輝いている姿を拝見していけるのが嬉しいです。
いくえさん:わたしもそこだな〜。aiyueyoのブランディングはクライアントの大切な節目のタイミングの依頼であることが多いので、その節目に「こんな風に形にしてもらってうれしい!」と反応をいただくことができるのがわたしのやりがいです。
チームでやっているからこそ、デザインができあがるまでに関わったメンバーの顔も浮かびます。チームで「あの仕事楽しかったな〜」と語り合えるような仕事ができるんですよね。
その後も、節目節目にお願いされることが増えると思います。肝入り案件のキービジュアルや、新商品のデザインを考えるときに真っ先に顔が浮かぶデザイナー。「あなたにやってほしい」と言われる関係になる、これが「両想い」の関係になれたってことじゃないかなぁと思います。
「本質をつかんで表現する」ブランディングデザインの思考を広めたい
── お二人が講師となってaiyueyoが「ブランディングデザイナー講座」を開講した理由は何でしょうか?
たまさん:aiyueyoでは魅力的な作り手の皆さんのブランディングを数多く手掛けています。ただ、仕事や目標に対し、実働部隊の人数が少ないのです。もっとお仕事を受けたいのに…。そのため、aiyueyoのビジョンを共有・表現できるデザイナーを養成するためにこの講座を始めました。
いくえさん:わたしたちはお互いに違う環境でデザイナーとして仕事をしてきたのですが、この講座を開講するにあたってデザインの手法についていろいろお話しした時、たまさんとわたしの考えがピッタリ同じだったんですよね。
いろいろあるのですが、例えば、クライアントにどんな質問をしたらデザインの種となるヒントが出てくるか、どこまで考えてデザインを生み出したらよりクライアントに喜んでいただけるか。あと納品直前にデザインがひっくり返されないようにするにはどうしたらいいかとか(笑)
手掛けてきた仕事や環境が違うのに、「クライアントの本質をつかんで表現する」という一番大事にしている手法が一緒だった。だから、コツをお伝えすれば経験の浅いデザイナーでも「クライアントの本質をつかんで表現する」ことができると確信しました。
たまさん:たくさんの仕事に取り組むうちに、何度も何度も失敗してやっとたどり着いたわたしたちの「クライアントの本質をつかんで表現する」手法。本講座で学んでいただければ、自分もすり減らず、クライアントにも満足していただけて次の仕事にもつながるような「両想い」の関係を築くことができます。
わたしたちが講師として最後まで向き合うので、そのコツを実践形式でよりたくさんの人に身につけてみてほしいと思っています。
いくえさん:これは少人数で長い時間をかけて講座を進めるからこそできることなのですが、受講生の考え方のクセや性格によって、アドバイスの方法を変えています。技術的なことをフィードバックすることもありますが、積極的に教えることはしません。
本講座ではどちらかというとマインドの部分、例えば、クライアントと長くお付き合いをしていくための関係性の作り方や、次の展開性を考えるコツ・提案の仕方などをお伝えします。
── 講座は次回が2期目です。初回である1期目はいかがでしたか?
いくえさん:受講生のなかには、自分の可能性にブロックをかけている人もいて。「わたしのイラストのタッチを変えることは無理なんです」とか、「かわいい雰囲気専門です」みたいに、自分の限界を決めつけちゃっていた。
わたしたちは「殻を破るためにはどうしたら良いか」「どんな気づきを与えれば良いか」を客観的に見てお伝えすることで、講座後の制作物にはすごく自由度が増していました。
たまさん:講座のなかで受講生は、クライアントにデザインのプレゼンをするのですが、提案を受けたクライアントがとても感動してくださり、オンラインだけどその場が温かい空気で包まれたんです。想いを込めて、期待を大きく超える素敵なブランドに表現してくれるって、クライアントにとって本当にうれしいことなんですよね。
デザイナーは下請けの仕事が多いと思っているかもしれませんが、デザインから受けた「喜び」や「期待」の力で、クライアントは自分自身の世界を広げることもできる。本来ならそれくらいの感動を与えられる仕事なんです。クライアントの喜びを見て、それに気づいてくれたんじゃないかな。
疲弊せず自分らしくデザイナーを続けていけるように。
── 普通のデザイン講座と違う毛色ですが、どんな人にこの講座を受けてほしいでしょうか?
たまさん:「相談できる先輩」がほしい人かな。今、デザインに関して悩んでいる人や、自分らしくデザイナーを続けていく方法を見つけたい人、一皮剥けたい、フリーランスになろうか迷っている、そんな人に出逢えると嬉しいな〜。
いくえさん:そう!あとは、デザイナーって自分のやり方に自信が持てなくなってしまう時期や、マンネリを感じることがあるんですよね。あとは「この先もデザインの仕事ができるのだろうか…」という漠然とした不安を感じることも。ものすごく有名な憧れのデザイナーさんには聞けないようなことも、わたしたちには気軽に聞けると思います(笑)
たまさん:これも重要なポイントなのですが、aiyueyoが掲げる【愛本主義】の世界では、まずは自分を満たして自分らしく生きていこう、という考えが本質にあります。
せっかく好きなことを仕事にしたのに、その仕事で疲弊していたら自分を満たせなくなってしまう。わたしたちは、まずは自分が楽しく、満足する「いいものを作る」仕事を続けていきたいので、それに共感してくれる人でいることも条件です。
いくえさん:あくまでも「わたしたちの弟子募集!」ってわけではありません。自分軸で人生を設計しながら、デザインをナリワイにしていきたい!一緒に【愛本主義】の世界を見にいきたい!という同志の募集のようにも思っていただけたら。
わたしたちの他にも同期や先に卒業した先輩方ともずっと繋がり続けることができるので、いつでも相談できたり、卒業後に一緒に仕事をすることもできます。卒業後の仕事もたくさんあるので心配しないでください。
いくえさん:最後になりますが、ひとこと。
この講座は「稼げるデザイナー」になるための講座ではありません。クライアントの数や、月商などの数値的目標を追いたい方には不向きです。
あなたの大切なクライアントと心を通わせ、本質をつかんだアウトプットができるデザイナーになるための講座です。
ぜひこの言葉が響いたあなたにご参加いただきたいです。
ブランディングデザイナー講座についてはこちらをご覧ください。
事前説明会を開催します!!
ブランディングデザイナー養成講座開講にあたり、事前説明会を開催します。
今回は、昼と夜に2回開催。以下の日程で行います。
1回目)7/17(水) 12:00〜13:00
2回目)7/18(木) 21:00-22:00
講座受講には、事前説明会への参加が【必須】となります。リアルタイムでの参加が難しい方に向けてアーカイブもご用意いたしますので、講座が気になる方はぜひお申し込みください!
▼お申し込みはこちら!
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インタビュー&ライター/あやか、編集/倉科 優子