2022/09/30

キッチンで始める幸せの循環。心地よさを求めたら環境にもやさしい選択に

「サラヤと愛ある暮らし」連載では、人と地球の両方にやさしい暮らしを探求するサラヤ株式会社と一緒に心地よい日用品の選び方を見つけていきます。

今回は料理研究家として、野菜をおいしく食べるためのレシピを発信しているいまむらゆいさんにお話をお伺いしました。野菜が大好きなゆいさんは、埼玉県の有機野菜の町で畑に近い暮らしを送っています。ご自身の心地よさを求めることが、環境にやさしい選択にも繋がったと話すゆいさん。環境に配慮した選択を自然体で続けられる理由をお聞きしました。

暮らしを好きなものでいっぱいにしたい

料理を生業とするゆいさんにとって、キッチンはどんな場所ですか。

ゆいさん:仕事の場であり、家族のことを想って料理をする場でもあります。仕事でつくった料理は家族でおいしく食べる、というように仕事と暮らしを一緒に楽しめる場所になっています。わたしにとって料理をする時間が大切だからこそ、キッチンは好きなもので揃えています。

(こだわりの調理器具を使うのがすごく楽しい。お皿、スポンジ、洗剤などキッチンで使うものはすべて愛着のあるもので揃えている)

ゆいさん:日常が楽しくなったら、それだけで十分幸せな時間が増える。それがすごくわたしにとって大切なんです。だから、普段使うキッチン道具を好きなもので揃えて心地よく使うことで、幸せな時間が増えていると思っています。

お気に入りのキッチン道具を集めていくなかで、ヤシノミ洗剤を手に取り始めました。

ゆいさん:香りの強い食器洗剤があまり好きではなかったので、なるべく香りがなくて、環境に配慮していて、手に入りやすいものを探していました。洗剤で食器を洗うときに流れるこのあわあわの水は流れたらどうなるんだろう、と疑問を抱いたこともありました。ヤシノミ洗剤を見つけたとき、大学時代の調理実習で使っていたことを思い出して、安心感を覚えたんです。ヤシノミ洗剤なら、「手肌と環境にやさしい」とあるように、水が流れた先の環境にまで配慮できるのではと考えました。ヤシノミ洗剤を使うのが心地よくて、好きなキッチン道具のひとつになりました。

(ゆいさんは洗剤のボトルもお気に入りのものに)

心が喜ぶものを大事にする

日用品レベルで心地よいものを選ぶようになったのには理由がありました。

ゆいさん:以前aiyueyoでコラムを書かせていただいたのですが、大学生のとき、自分の気持ちを無視し続けた結果、心のバランスを崩して倒れました。そのとき人によって辛いと感じることは違うし自分の心は自分にしかわからないと気付き、違和感を無視せずちゃんと向き合い、わたしの気持ちを大切にするようになりました。

(「友達と遊ぶのが大好きな娘はきっと保育園に通ったら楽しいだろう。でも週に5日も離れるのはわたしが寂しい」心の声を大事にし、週に3日だけ一時保育を利用することにした。一時保育の日はお互いの時間をめいっぱい楽しむ日に)

心が喜ぶ選択をすることは、ゆいさんらしい働き方にも繋がっていきました。

ゆいさん:レシピを考える上で最も大切にしているのは、自分の五感や、好きって思う感覚です。栄養学の知識はありますが、食の魅力はそれだけじゃ伝えきれないと感じています。例えば、「〇〇さんが作ったお野菜だ」と思うと心が温かくなるし、大切に味わいたくなるから歯ざわりや香りまで感じようとするんですよね。五感で楽しもうとすることで「おいしい」はどんどん豊かになるんです。

(大好きな農家さんにて。畑は娘さんも一緒に楽しめる場所でもある)

幸せな循環は、日常に想像を膨らませることから

畑や農家さんと触れ合うのが大好きなゆいさん。目の前の野菜と丁寧に向き合うことで行動が変わるといいます。

ゆいさん:例えば仲良くしていただいている農家さんの畑で収穫した里芋を調理するとき。キッチンで里芋を目の前にすると、土の中から発見したときの感動や農家さんの誇らしげな顔が浮かびます。そうやって、里芋がどうやってわたしの元に来たのか想像するとすごく大切に思えて、捨てる部分は最小限にしようと心の底から思えるんです。

(「フードロスのような課題意識も大事だけど、それよりも、農家さんからいただいたこんなに愛のあるお野菜たちを無駄なく食べたいっていう気持ちの方が大きいです」とゆいさん。里芋を皮付きのままおいしく食べるレシピもaiyueyoで教えてくれています)

ゆいさん:料理の写真を撮って、次に農家さんにお会いしたとき「この前いただいた里芋こんなふうに食べましたよ〜、すごくねっとりほくほくでおいしかったんです、塩をかけるだけでこんなにおいしくって」とお伝えしたら、農家さんがすごく喜んでくれて。農家さんに食べ手が喜んでいることが伝わるこの循環は、わたしにとって本当に幸せで、心地よいものなんです。

自分の行動が循環のなかにあるという意識は、環境に配慮した選択にも繋がりました。

ゆいさん:一つひとつの選択が心地よく循環していくのが幸せだからこそ、自分の選択が他の誰かにとってもいいものになったらいいなと思っています。毎日の料理には洗い物もつきもの。洗剤を使ったあとどうなるんだろうと思い巡らせ、大好きな農家さんや畑で育っている野菜たちのことが浮かぶと、わたしだけではなく、みんなにとってもやさしいものを選びたくなるんです。

(インタビューはここまで)

ゆいさんが「見えている相手」を大切にしていることが伺えました。見えない環境問題に取り組む、というよりも、「こうした方が自分が心地いいから」「これをすれば自分も自分の周りの人もハッピーになるから」という気持ちが幸せな循環を作り、そして、そのような選択が最終的に次の世代が心地よく暮らせる場所に繋がるのかもしれません。

ライター/ヒナ 編集/あんどうまりこ

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いのちをつなぐSARAYA

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「衛生」「環境」「健康」を事業の柱とする日本の衛生用品・日用品メーカー。
ヤシノミ洗剤やarau.、ハッピーエレファント、アロマライフなど、人と地球に優しいブランドを多数展開している。