aiyueyoは人にも地球にもやさしい暮らしを叶えたい企業や団体と手を取り合っています。本連載では日常の小さなエコアクションを応援するコミュニティ「暮らしの目からウロコ」と一緒に地球にやさしい暮らしを楽しむ ヒントをお届けしていきます。

あなたは1年にどのくらいの洋服を買っていますか?そしてその洋服をどのくらい長く着ているでしょうか?振り返ってみると、安い服を毎年買い替えている…そんな方も実は多いのではないでしょうか。今日はお気に入りの一着を長く愛することの幸せを一緒に考えてみましょう!

ファッション業界に潜む環境問題・社会問題

今のファッション業界は「大量生産・大量消費・大量廃棄」時代。国内では毎年、服の供給量が増えており、それに伴い、価格も低下しています。洋服を1枚作るのに排出されるCO2は25.5kg。これは500mlペットボトルを255本製造したときと同じくらいの量です。そして使われる水の消費量は浴槽11杯分と言われています。(出典:環境省

1枚の洋服を作るのにこれだけの環境負荷がかかっているのに、日本では年間10億着の洋服が新品のまま捨てられているというデータもあります。(出典:あなたとSDGsをつなぐ「世界を正しく見る」習慣/著・原貫太)

ファッション業界は製造・廃棄にかかる環境負荷や、児童労働などの社会問題が世界的に問題となっており、私たちの消費を見直すことは未来に向けてとても大切なアクションなのです。

お気に入りの服を長く着たい!修理に出してみた

ショッピングモールの店舗に出向き、書類を書いたら受付完了!

とはいえ、お気に入りの洋服は使う機会が多いからこそ、擦り切れたり、穴が空いてしまったり、ボロボロになりやすいもの。でも、お気に入りだからこそ長く愛したい。

そこでおすすめしたいのがアウトドア系ファッションブランドの洋服。実は、修理プログラムが充実しており、お財布にやさしい価格で修理をしてくれるところが多いのです。

今回、私は愛用しているブランド、パタゴニアとTHE NORTH FACEにて修理をお願いしてみました!

いずれのブランドも、穴が空いたり、擦り切れてしまった洋服を店舗に持っていき、必要事項を書いて預けます。後日、見積もりがメールで届き、問題なければ修理を依頼します。修理期間は修理内容によって異なりますが、今回私はいずれも2〜3ヶ月ほどで修理完了の連絡が届きました。価格も新品を買うことを考えるとお安い!と思える金額でした。

まだ着れる。大切にすればするほど愛着が湧いてくる

修理から帰ってきた洋服たちの写真をご覧ください。

わかりにくいですが、袖に同じ柄のあて布をしてくれています

まずパタゴニアのロンT。こちらはうっかり薪ストーブに当たり、左の袖に大きな穴が空いてしまったものですが、パッと見ではわからないほど、きれいに修理されていました!

パタゴニアには「WORN WEAR」という修理チームがあり、「新品よりもずっといい」というコンセプトを掲げて、長く愛用することを推奨しています。リペアした商品を改めて販売するなど、環境負荷の少ないアクションを積極的に取り組んでいるブランドです。

袖のリブは色が変わりましたが、これはこれでオリジナル感があります。

こちらはTHE NORTH FACEのパーカー。お店に持っていったときは「登山ウエアなどは修理しているがパーカーはあまり受け付けたことがない」と言われましたが、無事修理してもらえました。こちらは長く着用したことから、袖のリブが破れたり、全面ポケットの縫製部分に穴があくなど、細かい修理箇所がたくさんありましたが、見事に復活!

もしかしたら、この修理プログラムがなかったら、処分しなければいけなかったかもしれないと思うと、無事にきれいになって戻ってきてくれたことへの感謝が溢れます。不思議なことに、大切にすればするほど、私の相棒感が出てきて、「もう着れない!」というところまで使いたくなる気持ちになります。

修理プログラムのあるブランドを選ぼう!

修理プログラムが充実しているブランドは、長く愛用することを推奨しているブランドといえます。もしかしたら、買ったときの値段は高いけど、長い目で見たらお得なのかもしれませんね。

安い服を毎年買い替えるよりも、大切な一着が自分の代名詞となるようなスタイルに私はとても憧れます。また、衣類を持ちすぎる暮らしは、収納場所も確保しなければならず、毎日服を選ぶだけでも疲れてしまいます。

自分が持ついくつかの洋服だけでも、長く愛することができないか、一度自分のクローゼットの中をのぞいてみてくださいね!

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「地球にやさしい暮らしは楽しい」をテーマに、仲間とともに、ワクワクとした気持ちで地球にやさしい暮らしを楽しむ。
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