2024/07/02

鶏からはじまる個性!?たまごのめでたべ会

こんにちは!チームaiyueyoのかっしーです。第6回目となる今回のめでたべ会の主役は、卵。

卵って食卓に欠かせない食材ですよね。組み合わせの食材によって姿も味も変幻自在においしく変身できちゃう食卓の優等生。卵そのものの個性をダイレクトに頂ける卵かけごはんにて、6種類の卵の食べ比べ体験レポートをお届けします!

今回のめでたべ会

今回頂く卵は、静岡県富士市平飼い卵を生産している「そらとふじ」さんのもの。

富士山のバナジウムを豊富に含む地下水で育った鶏たちは、太陽の光を浴び、風を感じ、自由に動き回ることのできる農園でのびのびと育っています。

会をナビゲートしてくれるのは、aiyueyoメンバーでもある食材スタイリストのみーるさん。ウィズみるの活動として、そらとふじさんの卵を使ったフルコース料理を味わうイベントを開催し行ったみーるさんならではの視点も加わり、色んな角度で会を味わえること間違いなし!

そらとふじさんとはオンラインでつながり、リアルタイムにお話を伺い養鶏場の様子も見られるスペシャルな時間。

さあ、いよいよめでたべ会のはじまりです。

6種の個性が爆発!?めでタ~イム

まず私たちの元に、6種の卵とお米1キロが届きます。おしゃれなパッケージを開けると、6つの卵が並んでいて、よく見ると色も大きさも違っています。日常の買い物では種類の違う卵を買うことってなかなかできないですよね。こんな風に違う種類の卵を並べて、違いを目で見て感じることができるのはめでたべ会ならでは!

ちょっとずつ違うのがわかりますか?

「まずは見て触って写真を撮る、愛でタイムを楽しみましょう~」

今回届いたのは、①後藤もみじ、②岡崎おうはん、③名古屋コーチン、④あずさ、⑤岡崎アローカナ、⑥烏骨鶏の6種類の卵。大きさも、重さも、卵の殻の質感も、ちょっとずつ違っています。最初に話題にあがったのは、岡崎アローカナ。「幸せを呼ぶ鶏」と呼ばれているそうで、青みのある殻の色も他の卵と違っていて早速個性がにじみでています。

ここで、鈴木さんによる鶏の個性のお話が始まります。

「後藤もみじとあずさは人懐っこくて、烏骨鶏は臆病なんです。」

卵の味の特徴は聞くことはあっても、鶏の性格を知るなんてはじめて!鶏も人間もみんな個性があるんだと一気に親近感がわいてきます。食材として見ていた卵と、生き物としての鶏がつながった瞬間でした。

2つの楽しみ方!食べタ~イム!

まずは自分の選んだ卵とじっくり向き合う時間を

次は、お待ちかねの食べタイムへ!個性が違うということは味にも違いがあるのでは?とわくわくしながら待っていました。

今回は、2種の卵を選んで卵かけご飯にして食べ比べてみることに。まずは説明なしで、先入観をもたずに卵を味わってみます。私は、あずさと岡崎アローカナの2つに決めました。

まずはあずさに手を伸ばします。卵を割ってみると、中からつるん!としたレモンイエローの黄身が出てきました。「思ったより黄身の色が薄い!」という声が上がります。めでたべ会では、他の参加者の感想も聞けちゃうのが楽しいところ。

卵黄は綺麗なレモンイエロー、卵白も透き通っています

卵の黄身の色は鶏が食べる餌によって左右されるとご存知ですか?そらとふじさんは、色を濃くするための添加物やビタミン剤を含む餌は一切与えていないため、自然な黄身の色をしているそうです。濃い色の方が栄養があると思っていた私はびっくり。

ほかほかのごはんと、フレッシュな卵、食べる準備は万端です。

「じゃあ、頂きましょう!」掛け声で、いざ実食へ。

箸で黄身をつんつんすると、ぶるん!と力強い弾力がありました。

まずは、何もつけずに一口味わってみることに。爽やかなレモンイエローの黄身は、とろっと甘くて、しっかりと黄身の濃さも感じます。全く臭みも無く、調味料を足さずに食べたいと思える味です。

卵かけごはんの頂き方といえば醤油一択の私でしたが、今回は塩を少しまぶしてみることに。卵の甘さをひきしめてくれる塩との組み合わせは、シンプルだからこそずっと食べたくなる、これは大ハマりしてしまいそうです!

ちなみに、そらとふじファンの常連さんから教えてもらったおいしい食べ方は、天然塩と本ワサビをちょこっとつけて頂く食べ方だそう。今度試してみよう。とメモを残しておきました。

鶏を知る、卵を知る、おいしい食べ方を知る、会が進む度に卵への愛着がどんどん湧いてくるめでたべ会の時間。何より、鈴木さんがとても楽しそうにお話しする姿がとても心に残りました。

オンラインツアーを楽しみながら頂く時間へ

食べ比べ2つ目に選んだのは「岡崎アローカナ」。あまり目にすることのない青みのある殻の卵です。恐る恐る割ってみると、中から出てきたのは綺麗な黄色の卵黄。一口食べてみると、あずさと比べてさっぱりとした味わいです。

丁度私が「岡崎アローカナ」を頂いているタイミングで、鈴木さんのオンライン見学ツアーがスタートしました!

広々とした平飼いの鶏舎。広大な青空と富士山の雄大さを画面から感じながら、鶏がのびのびと暮らしている様子が伝わってきます。ナビゲーターのみーるさんが参加者のチャットの声を拾い上げながら、画面を通して全員でツアーを楽しみます。

ここで突然、鈴木さんが一羽の鶏をクローズアップします。

「砂浴びをしているの、見えますか?」

みなさん、砂浴びって知ってますか?鶏たちにとってシャワーを浴びるような気持ちの良い行動だそうです。土を掘り起こし、すり鉢状の穴の中で寝ころびながら羽をバタバタと動かしている光景から、リラックスしているのが伝わってきます。鶏たちの様子を伝えたい!という鈴木さんの思いが伝わってくる時間でした。

そらとふじさんのInstaglamでは、かわいい鶏や雛の様子も見ることができます!こちら

もぜひご覧ください。

命の循環を気づかせてくれた、めでたべ会

作り手の想いを聞き、鶏を見て卵を味わった大満足のめでたべ会はあっという間に終了の時間に。最後の感想シェアの時間に心に響く一幕がありました。

「安い卵で良いと言われてなかなか高い卵を買うことに同意してもらえない」という参加者からの言葉を聞いた鈴木さん。「身体は食べるものでできているんですよ」と一言。鈴木さんは大病を患ったことがあり、自分が食べる食品について見直したと言います。「自分の食べるものは自分で作るのが一番安心安全」という思いから、農業を始めることを決断したそうです。循環型の農業や地元地域での循環、さらには日本の農業全体への貢献への想いをもっている鈴木さんの、静かで熱い気持ちが伝わってきました。

食べる餌で鶏が育ち、卵を頂く私たちの身体につながる。生き物は食べるものでできていて、私たちも命の連鎖の中にいることに改めて気づきました。

忙しない日常の中で、私たちが食材の向こう側にまで想いをはせるのは正直難しいですが、めでたべ会では思いっきり、作り手の想いを味わい、命の背景を知り、食材を頂く。そうしたら、日々の食事を違う視点で楽しむことができるのではないでしょうか。まずは、私たちが楽しむことから。そのきっかけとして、めでたべ会を活用してもらえたらと思っています。

Xでは、#めでたべ会で、参加者の感想を見ることができます。

次回のめでたべ会

次回のめでたべ会のテーマは「夏日牛」。お母さん牛もおいしく頂く本気の優しさを実践されている夏日さん。その背景や想いを聞きながらお肉を頂く時間をお届けします。スタミナをつけて暑い夏を迎えましょう!

お申込みは7月7日(日)まで。お待ちしています!

それでは、次回のめでたべ会をお楽しみに。

めでたべ会とは 

「生産者さんの想いやこだわり、生産方法、種類ごとの違い・・・食材がもつストーリーをさまざまな角度から掘り下げて、その上で五感をつかって愛でながら味わう。そうすることで普段何気なく行っている「食べる」という時間がもっと愛おしいものになるのではないか・・・?」

こんな発想からうまれたのが、旬の食材を愛でて食べて、心とお腹をごきげんに満たす食の体験会である”めでたべ会”です。

まずは目で見て楽しんで、食べ比べる。そして食材のストーリーを知った上で、生産者さんの愛ごと味わう。家族や友人と一緒なら、それぞれの感想をシェアして楽しむこともできる。旬の食材を通してワクワクする時間を過ごし、みんなでごきげんになろう!という企画です。