食事は毎日のことだから、美味しい時間はきっと暮らしを温める。フードギフトカタログ「aiyueyo gift」は、心も体も満たされる食体験を通して相手を大切に想う気持ちをお届けしています。こちらの連載では「aiyueyo gift」で掲載している食と、その作り手のストーリーを紹介します。

〜木を受け継ぐのもaiyueyo〜
 豊水と富有柿

しゅうたの畑では数を育てることよりも、一つひとつに時間をかけて丁寧に育てることを大切にしているからこそ、栄養も甘みも詰まった果実が生まれます。沁み渡るおいしさの梨と柿をそれぞれの旬の時期にお届けします。

【まんぷくサイズ】では豊水4個、富有柿8〜10個それぞれ旬の時期にお届けします。
【たべきりサイズ】は完熟梨のみ。幸水・豊水・あきづきの中からそのとき一番おいしい品種を6個お届けします。

生きる喜びを引き継ぎ、未来へ残す

片手に収まらないような大きな梨をつけるのは、祖父が50年以上前に植えた木。柿がたわわに実る木は、友人に頼まれ彼の祖父から受け継いだ木。「僕は亡くなったじいちゃんたちが残してくれた営みに心を救われ、生かしてもらっているんです」としゅうたの畑の青木秀太さんは語ります。

専業農家で育ち、忙しい両親の背中を見て来た秀太さんにとって、農家は絶対になりたくない職業でした。キックボクサーに福祉会社と農業とは別の道に進んだ秀太さんですが、子どもたちが喜んで食べる実家の野菜を失いたくないという思いで、高齢の父を手伝うようになります。農業を手伝い始めると、思いがけない発見がありました。当時ストレスで職場から帰ると押入れに引きこもるほど疲れていた秀太さんの心がみるみる回復したのです。タネを撒き、芽が出る。背を伸ばし、花を咲かせ、実をつけたら種を残して次のいのちへ繋げる。小さな生き物が懸命に生きる姿に勇気をもらい、その一生を見届けるうちに自身の人生も長い目でみれるようになりました。

「まるで、畑にいのちを繋いでもらった感覚ですね。祖父や父が残してきた畑に救われたからこそ、自分自身がいなくなっても続いていくような、いのちあるものを育み、次世代への資産を残していきたいと思うようになりました」。農家を継いだ秀太さんは、畑からの情報発信に力を入れるとともに、誰でも気軽に立ち寄れるように畑を開放しています。引き継がれてきたいのちを継承し、未来に繋ぐ。いのちを繋ぐリレーの次のバトンを受け取るのはあなたかもしれません。

 生産者の青木秀太さん(福岡県うきは市 しゅうたの畑)

aiyueyo giftは、愛を贈ることをテーマにしたフードカタログギフトです。 食の作り手が大事に育てた農産物を食べやすい形で。畑から食卓までの全ての過程にめいっぱいの愛を注いで、あなたの気持ちを大切な方へお繋ぎします。

フードギフトに、愛をこめて aiyueyo giftフードギフトに、愛をこめて aiyueyo gift

INFORMATION

青木秀太

青木秀太

福岡県うきは市にて「しゅうたの畑」を営む専業農家。およそ130aの土地で4種類の梨を中心に、季節の果物や野菜を年間12品目ほど栽培。自身が畑に心を助けられた経験から、身体だけでなく心の健康も届けられる農園を目指している。食べてくれる人たちに、作り手の顔と想いが見える安心を届けられるよう、YouTube「しゅうたの畑便り」やSNSでの発信も積極的に行っている。