買い物は投票。里子を迎えて強まった、この子に残したい未来に向けてできること。

こんにちは。チームaiyueyoメンバー&サラヤさん愛用者でもあるゆっちです。

2年間の全国放浪後、ご縁があった大分に東京からお引越しして8年目。1年半かけてみんなとDIYした平家で、旦那、柴犬、そして昨年末から我が家のメンバーに加わった6ヶ月の里子と暮らしています。

（柴犬マルくんも1歳で里親募集からやってきてくれて今5歳。我が家は4人（匹）誰も血の繋がりこそないけれど、楽しいチームだと思っています）

「わたしも将来里親になります！」と約束した10年前

里親制度を知ったのは今から約10年前。友達が「今度素敵な人と会うから一緒にどう？」と声をかけてくれて出会った、ある里親さんがきっかけでした。

里親支援の活動もしている彼女に乳児院を案内してもらいながら、里親には「養子縁組里親」と「養育里親」と大きく2つの里親制度があること、夏休みなどの長期休暇の時だけ児童養護施設の子どもを迎え入れる短期里親がいることなど、制度についても詳しく教えていただきました。

それ以前は里親制度についてほとんど知らず、正直なところ、どこか自分とは関係のない世界のものだと思っていました。しかし、「シングルマザー/ファザーの実親が入院になった際に、同じ区域に里親がいると転校せずにすむことで子どもの負担を少なくできる可能性があるんです」とのお話に、「入院の間だけの里親もあるんだ…それならわたしにもできるかも」と里親になる選択肢が広がりました。

その後も実子と里子を育てる彼女の愛情の深さにどんどん引き込まれ、帰り際ドキドキしながら「わたしも将来絶対に里親になります！」とお伝えしました。それまで「大人になったらコレになりたい！」と思うほどの強い思いがなくて悩んできたわたしにとって初めての夢であり、誰かに夢を約束する経験をした瞬間でもありました。

（その方に里親になった報告をすると「これからは里親仲間ですね！」と喜んでくれました。約束を守れたことも嬉しかったひとつです）

里親になって3ヶ月、いのちの大きさを感じる毎日

里親の研修を受け、認定を受けてから約2年。昨年の秋、我が家に当時生まれて2ヶ月の男の子が委託されることになりました。急な生活の変化に最初戸惑いはあったものの、ミルクを美味しそうにたっぷり飲み、目が合うとキャッキャと笑い、抱っこして欲しい時は大声で泣いてアピールをしながら、日々ぷくぷくと元気に育っています。

この子がやってきてくれて、世界の優しさに感動することが多くなりました。

子どもを育てた経験がないわたしたちを信じて、この子を託してくれたことへの感謝。また、乳児院の先生方、児童相談所の職員さん、病院の先生、社会みんなでこの小さく尊い「いのち」を育んでいることへの心強さ。

また、わたしたち夫婦は実子に恵まれなかったのですが、里子を受け入れたいというわたしの気持ちを大事にしてくれた夫や、お義兄さんの子どもと同じようにこの子を可愛がってくれる義両親の温かい関わりにも、優しい涙がこぼれることが増えました。

血が繋がっていないという事実に、この先わたしたちもこの子自身も悩むときがきっとやってくると思います。実親や乳児院の先生や職員さんたち、そしてわたしたち家族。みんな含めて「この子にとって愛してくれる人が多いことは幸せなこと」だと信じて、めいっぱいの愛情のバトンを渡していきたいと思っています。