2022/10/14

封を開けたら食べられる。体が喜ぶ自然の味

食事は毎日のことだから、美味しい時間はきっと暮らしを温める。フードギフトカタログ「aiyueyo gift」は、心も体も満たされる食体験を通して相手を大切に想う気持ちをお届けしています。こちらの連載では「aiyueyo gift」で掲載している食と、その作り手のストーリーを紹介します。

〜1gも捨てたくないのもaiyueyo〜
焼き菓子と惣菜の詰め合わせ

恵那山麓地域の農作物をめいっぱい使った、体が喜ぶ焼き菓子と惣菜の詰め合わせです。子どもに安心して食べさせられるよう体にやさしく栄養価の高い材料を使用し、大人も一緒に楽しめるおいしさに仕上げました。

瓶詰め100g、野菜を使ったレトルトお惣菜、野菜や果物のクッキーを【たべきりサイズ】では7種、【まんぷくサイズ】では11〜13種をお届けします。写真はまんぷくサイズの例です

大きなお金より、小さないのちを尊ぶ

 雨に流されそうになりながらも踏ん張る芽、立派に育った里芋や菊ごぼうたち。岐阜県中津川市の畑で、農家であり写真家でもある小池菜摘さんがピントを合わせるのは「いのち」です。もともと証券会社で忙しく働いていた菜摘さんの転機は、2011年の東日本大震災を都心で経験したこと。お金で手に入るものの脆さを知り、本当に大切にしたいものを問い続けた末に、畑でいのちを愛でることを選びました。

野菜を「うちの子」と呼び、出荷を「お嫁にいく」と表現するほど、野菜一つひとつと大切に向き合う菜摘さん。実った野菜たちを余さずお腹に届けるために野菜の加工場・もったいない工房を作りました。自然の中で実る農作物は、必ずしも人間が望むように育てられるわけではなく、味がおいしくても僅かな大きさや見た目の違いを理由に買い手がつかないものがたくさんあります。売れなかった農産物は農家自身が食べるほかに、廃棄せざるを得ません。菜摘さんはそうして行き場を失った地域の農産物を正規の値段で買い取り、焼き菓子や惣菜などの食べやすい形に変身させて販売することで、捨てられてしまういのちと地域の農業を救おうと奮闘しています。


「精一杯生きたいのちを1gたりとも捨てたくない」。野菜をひとつのいのちとして愛でる菜摘さんのことばは、わたしたちの日常にはたくさんのいのちが溢れていることに気付かせてくれます。

 「いのち」にピントを合わせる小池菜摘さん(撮影:小島葵

aiyueyo giftは、愛を贈ることをテーマにしたフードカタログギフトです。 食の作り手が大事に育てた農産物を食べやすい形で。畑から食卓までの全ての過程にめいっぱいの愛を注いで、あなたの気持ちを大切な方へお繋ぎします。

INFORMATION

小池菜摘

小池菜摘

「いのち」に寄り添う写真と農業を営むKoike lab.代表。岐阜県中津川市で里芋やさつまいもなどの芋類を中心に少量多品目栽培。いのちを1gでも棄てない、という決意で自社で規格外・傷物野菜を専門に加工する加工所「もったいない工房」を運営している。そのほか「恵那山麓野菜」という地域野菜ブランドのプロデュースや自治体の移住サポートなど、地域の農業を守り次世代に伝えていくためにも尽力。愛食メディアaiyueyoではコラムも執筆している。