2023/05/16
心地よいエコな暮らしと仲間をつなぐヘチマたわしのお話
aiyueyoは人にも地球にもやさしい暮らしを叶えたい企業や団体と手を取り合っています。本連載では日常の小さなエコアクションを応援するコミュニティ「暮らしの目からウロコ」と一緒に地球にやさしい暮らしを楽しむ ヒントをお届けしていきます。
ゴミを減らしたり、プラスチックのものを減らしたり…エコな暮らしを意識すると、昔ながらの知恵がヒントになります。今回は洗い物に、お掃除にぴったりなヘチマたわしのお話です。
とにかく便利で使い勝手の良いヘチマたわし
ヘチマたわしはヘチマの実を乾燥や煮沸し、繊維のみとすることで、かつては体を洗ったり、野菜を洗う用途として愛されていました。ヘチマの繊維は固いので、汚れを落とすのにぴったりなんです。
去年、初めて畑でヘチマたわしを作り、完成したヘチマたわしは食器洗い、シンクやお風呂、洗面所の掃除に使用しています。使い始めると、その魅力に感動。固いと思っていたヘチマの繊維は、水に濡らすと柔らかくなり、汚れも落ちるし、傷もつかないやさしい繊維に。水切れが良く、使用後は多少濡れていてもカビや、異臭が出ることはほぼありません。
今まで使っていたスポンジは使えば使うほどに擦り切れ、気づくとなんだか臭い…そして使い捨ててはまた買いに走る…そんな使い方をしていました。
「もう全部ヘチマたわしでええやん!」そのくらい、ヘチマたわしの虜になってしまいました。
擦り切れたスポンジはどこに行く?
台所でよく使われるスポンジはプラスチックの繊維でできています。使用しながら擦り切れたスポンジの繊維は、どんどん小さな欠片となり、下水のフィルターもくぐり抜けて、海に流れ着きます。小さくなったプラスチックは「マイクロプラスチック」と呼ばれ、生態系への影響が懸念されています。
自分は、プラスチックごみはちゃんと分別しているし、ポイ捨てなんてしていないからプラスチック問題は関係ない!と思う方もいるかもしれません。
海洋プラスチック問題で一番厄介なのはこの「マイクロプラスチック」。私たちが気が付かない間に自然界に流出してしまっているのです。
もしかしたら、マイクロプラスチックを食べて、体内に含んだままのお魚を、私たちが食べている可能性もあります。すべては循環していて、最終的には自分の目の前に還ってくると思うと、とても恐ろしいですよね。だからこそ、普段使うものはできるだけ自然素材のものを取り入れることから始めてみましょう。
ヘチマの種がつなぐ仲間の縁
ヘチマたわしの存在を知ったのは、暮らしの目からウロコが運営するオンラインコミュニティ・ウロコミュニティの会員さんからのおすすめでした。その方が、コミュニティメンバーにヘチマの種を分けてくださり、会員さんそれぞれにヘチマたわしを育てるヘチマ部が発足!それぞれの成長記録を報告し合ったり、完成したたわしをシェアしたり、また種を分け合ったり…普通のスポンジでは決して生まれないやりとりがあるのも、ヘチマたわしの面白いところです。
私自身も、今年はヘチマの種がほしい方に種をお送りしました。また今年も、ヘチマの成長とともに全国の仲間と楽しいやりとりができると思うと、ワクワクした気持ちになります。ヘチマたわしを使うたびに、たくさんの仲間の顔が浮かぶのも、私がヘチマたわしが大好きな理由のひとつです。
まずは小さなことから取り入れてみよう
ヘチマたわしは通販などでも購入できます。まれに道の駅や直売所で農家さんが作ったヘチマたわしが見つかることも!気になった方はぜひ探してみてくださいね。
日々使うものを少し変えるだけで、地球にもやさしく、自分の暮らしも楽しくなる。素敵なアイデアは実は昔ながらの知恵に隠れています。「環境問題のために」と肩ひじを張りすぎず、楽しい、面白い、おしゃれ…そんなところからまず一歩、踏み出してみてください!
暮らしの目からウロコのオンラインコミュニティ、ウロコミュニティでは地球にやさしい暮らしを仲間と楽しむイベントや交流を行っています。関心のある方はウロコミュニティの会員さんへのインタビュー記事もぜひご覧ください。