ハタケとことば

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夏が旬の緑黄色野菜のひとつ。

古くから中近東、特にエジプトで好まれている歴史ある野菜です。気温の高い砂漠の国で重宝されるだけあって、ビタミン類や鉄分、カロテン、カルシウムなど栄養が豊富です。古代エジプトの伝説では、薬で治らなかった王様の持病がモロヘイヤスープで治ったと伝えられていて、かのクレオパトラも愛飲していたとか。諸説あるようですが、確かに紫外線や乾燥から肌を守る抗酸化作用の高いビタミンが揃っているので、ありえるかもしれませんね。

日本でも80年代頃から栽培農家が増え、特に関東の農業圏である群馬は生産量が多いことで知られています。店頭には6月頃から並び始め8月中旬がピークに。収穫後、時間が経つと葉が黒くなったり食味が下がることもあるので、張りがあって新鮮な葉を選びましょう。

家庭菜園でもプランターなどで比較的簡単に栽培ができます。(ただしタネには毒性があるため、お子さんやペットがいるご家庭は特に注意して管理するか、苗を購入するのがいいでしょう)ハタケトでは編集担当のやなぎさわまどかも家庭菜園に向いてる香味野菜のコラムで紹介していました。

細かく刻むと粘りが出るので、同じく粘る食材(オクラ、長芋、納豆など)と合わせたり、スープや味噌汁、和え物など、夏の食卓にぴったりの一品ができます。

(文・やなぎさわ まどか)